「日本経済新聞 電子版」について。

日本経済新聞 電子版」では、パソコンと携帯電話向けに、日本経済新聞の朝刊と夕刊の最終版の記事全文を提供。また、24時間体制で国内外のニュースを提供するほか、日経グループ各社のさまざまなコンテンツ、英フィナンシャル・タイムズなど海外コンテンツパートナーの翻訳記事を配信する。朝刊と夕刊の間でも最新情報を届ける意味合いを込めて名づけられた愛称は「Web刊」。
朝夕刊の全文が読める「日本経済新聞 電子版」創刊 電子版のみは月額4000円


twitterハッシュタグは全く追えなかったのでどんば議論があったのかわからないのですが個人的な考えだけ。
結論から言えば、「失敗もしなければ成功もしない。ただ何事もなかったようになる」だと思ってます。
誰もがツッコミを入れざるを得ないのはその価格で、
日経新聞の定期購読者は月額1000円、電子版のみの購読者は月額4000円」という発表でしたがおいおいマジかよ。という感じ。
短い人生の中で日経新聞を読まないで恥をかいたことも人生を損したなと思うこともなかった経験からすれば、
ネットで年間5万円近く出費をする人がどこにいるのかと思ってしまいます。
そんなことが出来るなら世の中のウェブサービス運営会社は懐が大変暖かくなってるでしょうね。
ただでさえ衰退産業の新聞の一企業が5000円払わせますというのがよくわからない。


という感情面も当然あるのですが、結局買う人のニーズがよくわからない。
twitterを見ていたら、
・日経いつも父親が持って行くので、家族割引してくれれば追加千円で購読します!
とあるけれど、まぁこういうパターンはあるかもだけど仕事している人はパソコンで見るのとか大変だよね…。
会社着いてから新聞読むってのもなかなか難しいだろうし。


それにしても、これからkindleだって日本に入ってくるだろうし、iPadだって発売されるかもねってときに
そういったガジェットからでは大変読みにくそうなレイアウトになってますね。。

いやー、すごいわほんとに(棒読み)。
たぶん電子版なら速さも補えるって話になるんだけど、いやそれは時事通信みたいな通信会社があるからって話にどうしてもなってしまう。
速報レベルだと、ほぼ同じ記事内容だしそのためにわざわざお金払って契約するか?という感じ。


ここまでが契約する人いるのかな?って話で逆になぜ失敗しないかと考えているかというと
結局日経新聞の紙版が主軸に置かれたサービスであるから。
日経新聞の朝・夕刊セットが4383円とのことなので利便性とか色々考えたら、
新規で契約しようと思ったらプラス400円出してもそもそも紙の新聞を契約すると思う。
都心って地下鉄とかあるんで電波入らない通勤時間長いんですよね。
だから4000円も払って電子版だけという人はほとんどいなくて電子版も欲しいなら
新規なら紙と電子版を同時に契約するように思う。
結局、電子版をやることで自分たちの顧客の客単が下がることもまず考えられないし、
あわよくば運が良ければ電子版読みたいということで新しく契約する人もいるかもね。


まぁ、なんで全く冒険してる価格設定ではないし失敗しても設備投資費がちょっと吹っ飛ぶくらいで、
「やっぱりネットに進出するのはむずかしかったね、ハハハ。」みたいな感じなように思う。
広告費がアホみたいに減っている状況でこんな余裕ぶっこいた一手を打てる日経新聞はすごいなと思いました。