「ブランド」を「人望」と考えれば、マーケティングは戦争にはならないんじゃないか

最近、マーケティング関係のtwitterユーザーの間で話題になっている
マーケティング戦争論」。
もはや炎上マーケティングにしか見えないオガワカズヒロさんはある意味すごいなと思います。
先週の戦いは以下のようなTogetterにまとめられています。

Togetter:オガワカズヒロさんのマーケティング論が難解すぎるのでまとめてみた

途中、結活のうまくない例えなんかが入ってものすごいカオスになっていてびっくりしました。


で、タイトルの話に戻りますと、
実際、マーケの実務経験がないので人の言葉ベースですけど
やっぱり「ブランド」って言葉は難しいと思う。
カタカナ語だからってのもあるけど、各々によって定義が違う。
定義が人によって違うから定義の擦り合わせをする→歩み寄れない→議論なのかケンカなのか。。
これを何て訳すかという問題はあると思うんですけど、
今読んでいたマーケティングと関係ないとある本に以下のような記述があってうへーと思いました。

また、三井や大丸といった大呉服店の品物は、そのブランドを信頼して、品質を詳しく調べずにこれを買い、大作家の馬琴の作品であれば必ずおもしろいに違いない、と言ってタイトルを聞いただけで本を注文する。したがって、三井・大丸の店はますます繁盛し、馬琴の本はますます流行して、商売にも著述にも大変都合のよいことになる。人望を得ることが大切だ、というのは、これによってもわかる。
現代語訳 学問のすすめ福沢諭吉ちくま新書、p217

斎藤孝の現代語訳なんで、福沢が本当に「ブランド」って言葉を使ったかはあやしいですが、
この文章は「人望」について説いた一節です。
個人的にこの文章がけっこういいなと思ったんです。
昔からこういう感情はあるんだなと思って。


で、タイトルのそのまんまなんですけど、
「ブランド」を「人望」って訳すとこの戦争議論に反論できるように思いました。
ブランドとか、ポジショニングとかカタカナ語使うと確かに争いごとっぽいんですけど、
人望を得る(って言い方あるかな)だと、人と争って得るようなものには思えない。
むしろ、約束をちゃんと果たすとか、人の話をちゃんと聞くとか、相手の期待を超えるとか
そういった相手に対してどんなことをしていったかというのが大事なるのではないかと思います。


今、書いたようなことっていうのは企業がソーシャルメディアを使ったときに
うまく活用できる方法なんじゃないかと思うんだけどどうなんだろうか。
世界のマーケッターが選ぶ企業ツイッター活用術 〜 9つの超定番
今日、話題になっていた記事ですがこの中だと、
・効果2位) ブランドにネガティブなユーザーと接触する
・効果6位) ポジティブなユーザーをマーケティングプログラムへ招待する
とかがそういう使い方なのかな?どちらかというと攻めの使い方の方が多いっすね汗


話がいい方向にまとまらないですが、「学問のすすめ」を読んでおっ!と思ったという話です。
僕が憧れている方々がtwitter上で盛り上がってるのを見るのは大変勉強になるので、
キリのいいところまで盛り上がっていい考え方が広まるといいなと思います。