ウェブブックという手法があったのね

梅田望夫さんが、今まで書いたブログに文脈をつけて、
ウェブブックと言う形でリリースを始めました。
http://www.mochioumeda.com/musings/


この経緯については、梅田さんのブログを見てもらったほうがわかりやすいと思うので、
そちらをご覧くださいなのですが、
いくつかその通りだなぁと思った点があったのでいくつか引用。

僕はこれまでの本を、できるだけ多くの若い人たちに読んでほしいという意味もこめて、価格の安い新書で出すことにこだわってきました。でもこういうタイプの本は、新書にできないので、単行本になってしまいます。しかもページ数がかなり多くなるから印刷コストがかさみ、書き下ろし作品よりも売れないので、本の価格を高く設定しなければなりません。

確かに、ウェブ進化論も新書じゃなかったら買わなかったかもなーと思ったりしました。
単行本で1000円以上するとかなり身構えてしまいます。
本をかなり買う僕でもそうなので、同じ身分の大学生ならもっと抵抗があるのかな?
と思っています。


とはいいつつも、
例えば単行本で1200円のものと新書で700円のものそんなに変わるのか?
と思う方もいるかと思うのですが、
古本の市場まで絡んでくると新書はかなり安くなります。
ブックオフなら最新の新書でも300円台で買えます。
300円台だと、お昼に学食のラーメンを一回抜けば買える値段です。
単行本だと安くても700円とか。新書の新刊の値段。
なかなか手が出しにくいです。
などなど、買った後の本の流れまで考えると新書であればさらに安価になるため、
学生や若い人が手に取りやすいものになると僕は思っています。
新書の方が軽いので教科書と一緒に持ち運んでもそこまで重くないですし。


古本で買うなんて著作者への敬意が足りず邪道なのかもしれないですが、
一言で言えばしょうがないっす。お金ないですから。


話が大きくずれてしまいました。


で、新書を手に入れた若い人たちがこのウェブブックという形式から何を学べるのかな?
としみじみ考えてしまいました。
以下は僕なりの拙い解釈です。
このウェブブックはフロー情報だと思われていたブログを、
ストックの情報に変えることが出来るものなのだと思うんです。


ブログを書いていてその日その日のコミュニケーションは可能でも、
「お前が去年書いてたあの記事さぁ」みたいな会話はしない。
自分でも去年こんな記事書いていたじゃん?とか言われても覚えていないし、
かなり親しい友人のブログの記事もほとんど覚えてやいない。
mixiの日記も然り。


でも、本とかはひとつの形として出されたものについては
何年経っても本を巡って話をする。
こういった効果がないため、ウェブの情報が軽視されている側面はあると思う。


それが、自分が書いたものに文脈を与え、論点を整理することで
書き溜めてきたブログの記事が生き返る。
個人的には、かなり画期的だな!!と思いました。
そういうことがわかってると、ブログのひとつひとつの記事に対する取り組み方って、
変わると思う。
フローの情報としてサラッと書くものと将来のストック情報となるそうでないもの。


そういったもののまとめを作るということが、
ブログを名刺代わりにするということなのかもしれないですが。
ということで、これからはもうちょっと本気でブログを書かないとなぁと思うところです。