SNSの広告離れとソーシャルグラフ

今日、ニュースに目を通していたら2つのニュースが。

ひとつはSNSの広告にはもうウンザリ?」という記事。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080218/147340/
記事の内容としては

  • SNSの広告はクリック率が低い

ゲーム会社がマイスペースに出した広告は1万人に13人という反応率だったそうな。
広告会社によると、1万人に4人とか…。
facebookのBeaconに対する反対活動があったことなどが書いてありました。
(Beaconは自分が行った買い物データを友人に通知するシステム)


かたや、「ウェブ3.0の姿をつかめ」という記事も。
http://japan.cnet.com/column/rwweb/story/0,2000090739,20367045,00.htm?ref=rss
こちらは「ウェブ3.0は非集中化したわたし」といい、
個人化(パーソナライゼーション)とレコメンデーションがカギになるらしい。

思うこと

パーソナライゼーションとレコメンデーションを達成させるために注目されているのが、
ソーシャルグラフになるのだと思う。


ソーシャルグラフとは、あちらの世界(ネットの世界)での自分の活動情報を蓄積したもの。
で、「グラフ」なので、点と線が必要になります。
点にあたるのは自分のブログとか、amazonでの購入履歴、自分のソーシャルブックマークなどなど。
線にあたるのはマイミクという繋がりやコミュニティなんかもあたるのではないかと。
というふうに解釈しています。
(間違ってれば教えていただけるとすごくうれしいです。)


ということで、このソーシャルグラフを解析していくと
人と人の繋がりの強弱(知り合いなのか友達なのか彼女なのかなど)や
好みの違い(音楽で言えば、ロックが好き、ヒップホップが好きとか)などなど
様々なことがわかるということらしいです。
これが、パーソナライゼーションの部分。どんな特性を持っている人か判断される。
で、この個人に合わせて気に入るであろう商品を紹介をするのがレコメンデーション。
amazonでは「自分が買った本」と同じ本を買った人の購入履歴から
商品を紹介するというシステムを導入している。
パーソナライゼーションとレコメンデーションについてはこんな感じ。


で、問題はこのレコメンデーションという広告をどこに掲載するかなのだろう。
SNSは「人の繋がり」というデータを集めるにはもってこいのサービスだけど、
アクセス数が減少し、SNS離れが起きているというのが上で取り上げたニュースの話。
正直、僕もmixiをいじっているとそこら中に広告が出るのでなんだかなぁと思うところです。
携帯だと、エロマンガサイトのバナー広告がわんさかでますしね。
アクセス数が減れば、データ取得が難しくなる上に広告も表示出来なくなるため
mixiでは携帯ゲームを導入、モバゲーは必死こいてCMを打っているという風に解釈しています。


googleにこれが出来るかといえば、
ソーシャルグラフの「線」に当たる部分を取得できていないためまだまだ時間がかかりそう。
Open Socialがこれに対するひとつの対策なのか、
もしかするとGmailの送信・受信が「線」にあたるとするのか。
(プライバシーとの問題で難しいとは思いますが)
話題は尽きない会社ですね。


ということで、web3.0の姿は見えつつあるみたいですが、
その正体がはっきりと見えるようになるまでは時間がかかりそう。
web3.0ブームが来る時にSNSがまだ賑わっているのか、
それとも他の新しいサービスが出ているのかはわかりません。


とりあえず、脳の整理のために書いてみました。
結局何をいいたいのかわからない文章に。
しがない大学生のエントリーですので、信用はほどほどに。