昨日、文学フリマに行ってきた話とiPhoneで読む電子書籍の話

昨日は蒲田の大田区産業プラザPiOで行われた文学フリマに行ってきました。
写真とかは完全に取り損ねたのですが雨にも関わらずすごい盛況でびっくりしました。
会場では5冊ほど買ったのですが、手元にあるのはなぜかこれだけ。

残りの4冊はと言えば、全て電子書籍で購入しました。
とはいえ、キンドルを持っているわけではないのでiPhoneで読む用ですが。。


僕は電子書籍部で販売していた「電書」を4冊購入しました。
まあわざわざ会場行ってなんで電子書籍なんだよというのはありましたが。。
前回の文学フリマでは

米光 文学フリマキンドル持ってくる人が6人もいるんだー、って思った。ノートパソコンからケーブルを繋いで、お客さんのキンドルにコピーして、その場で読んでもらって。これならできる、っていう手応えがつかめたのは大きかったな。
マガジン航 米光一成×小沢高広 電子書籍宣言

とある通り会場でキンドルに「手渡し」していたようですが(すげー!!)、
今回は一工夫されていて事前にメールアドレスを登録すると電書ナンバー(通し番号ですね)をゲットでき
購入時にその番号を伝えるとメールで書籍のダウンロードアドレスが送られるという仕組みで
お金を払って何ももらえないので若干寂しくはありましたが
家に帰ってチェックするのが楽しみと言う感じでした。


まだ、「米光一成×小沢高広 電子書籍宣言」しか読み切れていないのですが
やっぱりiPhoneで読めるのはいいなあと再認識したところです。
ここでここまで何冊かiPhoneで書籍やら雑誌やらを読んできたので
自分なりにiPhone電子書籍についてまとめておきたいと思います。


1.文字は横書きであるべき
これはもしかすると慣れが大きいのかもしれませんが、
正直縦書き読みにくいです。

この画像は今回の文学フリマで購入した書籍です。


で、これがダイアモンドからアプリでリリースされた「ピクト図解」という本。
iPhoneで読める1行の最大文字数というのがあるか、
もしくは縦に読む経験値が溜まりにくいのではないかと思います。
後者の方が有力かなと思っています。
なぜならケータイからiPhoneまでというかネット文化が横書き文化だからです。

twitterは言うまでもなく横書きです。
これが縦書きだと想像するだけで読みにくそうです。
「ピクト図解」というアプリが出版社から出ているというのがすごく象徴的であるように思います。
「本は縦書きだろ!」という押しつけからなのか、再編集するのが面倒なのかはわかりませんが
どちらにせよ、縦書きは止めたほうがいいと思います。


2.読者に拡大・縮小をさせないほうがいい
次は拡大・縮小問題。
これは時期に技術が解決してくれるのかもしれないですが現状では難しいと思います。

これはクーリエ・ジャポンアプリ。
この状態で出てきた瞬間に見る気をなくすんですけどそれよりも

拡大&移動した瞬間のフリーズがとにかく辛い。
フリーズするなら本でよくない?と思ってしまいます。
販促用のアプリであればわざと遅くして雑誌やら本を買わせるというワザも可能かもしれないですが。。


それに比べると先日リリースされたR25iPhoneアプリは非常に読みやすいです。
現状の紙面をそのまま使うのではなく、再編集して縦スクロール形式にしたことで、
一つの記事は止まることなく読むことが出来ます。
これはよくわかってる人が作ってるなーという印象を受けました。
Yappa産経新聞のアプリを作ってますが、こちらは拡大しないといけないので絶望的なぐらい読みにくい。
ただ、縦スクロール形式ならYappaの技術も生きるんだなと思いました。


3.アプリでの配布かどうかはあまり関係がない


林信行さんの「iPhoneツイッターは、なぜ成功したのか?」はアプリでのリリースでしたが
横書きで、拡大&移動がないため非常に読みやすかったです。
(他にも小飼弾さんの本もアプリで読みましたが同様に読みやすかったです。)

まだ今回の文フリで買った書籍は「ePub」という形式でStanzaというアプリを使って読みましたが
たくさん書籍を買っても画面上の場所を取らないのでこれもこれでありかなと思います。
ただ、個人的にはiPhoneでのよいpdfリーダーに出会っていないからか
pdfはあまり読みやすくはないなという印象です。
DropboxEvernoteもGoodReaderもなんかよくない。
理由は拡大によって操作性が悪くなることにあるように思います。
(思ったようにページがめくれないとかそういったことです)


ということで現状ではこの3つが重要なポイントかなと思います。
やはりiPhone向けに配布するならiPhoneで読みやすいフォーマットでなければならないという
ものすごく当たり前の結論に行き着いたように思います。
pdfが読みにくいのはそこにあるように思います。
風の噂ではiPadではpdfは読みやすいと聞いているので、
元サイズと読むための機械の大きさがあってないと厳しいということだと思います。
なので、これからもたくさん販促用にアプリが出たりすると思うのですが
読みやすい形式のものが出るといいなーと思うところです。