2009年日本の広告費

1.たぶん2009年日本の広告費でインターネット広告が新聞を抜く
2008年、新聞広告費は8726億円で前年比87.5%。2009年も同様の減少が起きると、7635億円。
一方、インターネット広告費は6983億円で前年比116.3%。来年も同様の伸びを見せると7681億円(110%成長で計算)。
ということで今年出たデータをそのまま活用すれば、2009年にはついにインターネット広告費が新聞を抜いて2位になる感じですかね。
http://d.hatena.ne.jp/iga19/20090223/p2

去年のちょうど今頃自分が書いた記事ですが、当たってた部分と当たらなかった部分があった。
当たった部分は発表のあった通りインターネット広告費が新聞広告費を抜いた。
これを「やっとかー」と思うか、「もう!?」と思うかは世代の差なのか環境の差なのか…。

電通が2月22日に発表した「2009年日本の広告費」によると、総広告費は2年連続で減少した。媒体別では、インターネット広告費(7069億円)が新聞広告費(6739億円)を上回った。
総広告費は5兆9222億円と前年比11.5%減。うちネット広告は1.2%増の7069億円とほぼ横ばいだったが、新聞、テレビ、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体は14.3%減の2兆8282億円に落ち込んだ。
ネット広告費は、年前半は景気後退の影響で冷え込んだが後半に回復。モバイル広告の伸びが大きかったほか、マス広告と連動した手法が定着した。
新聞は18.6%減で、2008年(前年比12.5%減)に引き続いて2ケタ減。テレビは10.2%減の1兆7139億円(うち番組広告費が12.2%減の7596億円、スポット広告費が8.6%減の9543億円)だった。
ネット広告費、新聞抜く 総額は11.5%減

外れたなと思ったのは新聞広告費の減少率とインターネット広告費の伸び率。
新聞が予想もしてなかった程の減少で約20%減って7000憶円を割ったと。1000億円も売上が減ってしまった業界って殺伐としてるだろうな。
インターネット広告も予想していた以上は伸びずわずか1.2%増。
その中でも媒体費が5373億円から5448億円に増えたものの、制作費は1610億円から1621億円と微増。
結局儲かったのってgoogleだけじゃね??みたいな感じになっています。
(細かい内訳は知らないですが、たぶんそういうことな気がします)

 本発表で目を引く点は、インターネット広告が新聞広告を上回り、テレビに次ぐ第二のメディアになったこと。しかしながら、インターネット広告市場全体は前年比101.2%とほとんど伸びてはいないこと。大きく伸びているのは、モバイル広告と検索連動広告(特にモバイル検索連動広告)です。

 本インターネット広告市場は、広告制作費を含んでいますが、インターネット広告はその他の媒体広告と違い、広告制作だけでとどまることはなく、それに関連したウェブ構築やデータベース構築、戦略立案等、この費用に含まれない関連費用がかなりありますから、実際の市場規模は本発表よりもかなり大きなものでしょう。
http://www.dentsu-razorfish.com/reo/2010/02/2009.html

市場規模は発表より大きいとあるけれど、そういうもの全部込み込みでこの金額なんだと思うけれども。
あ、でもECが入ってないとかは聞いたから違うのかな。。
確実にネット広告が使われるようになっているものの、制作費がそれに合わせた伸びを見せていないので
ますます価格競争で過酷なデスマーチを行うんだろうなとしみじみ。


世の中的にはtwitterが流行り始めてますけど、twitterを使った発信にせよ、分析にせよって自社で対策を練れば出来てしまうわけで
こういったツール自体が広告費を伸ばすものには成りえないよなーとも思います。
とはいえ、とりあえずtwitter使ったプロモーションやりますって会社は後を絶たないわけでその辺どう考えてるんだろと思います。


話が大きく脱線しましたが、さらに話として聞かないのが、
例えば「今年は広告宣伝費を絞った成果売上が下がり〜」みたいなフレーズ。
今年の3月末決算では業績が結構よくなってる企業も多いみたいなので、
世の中の雰囲気が「なんだ別に広告費減らしても普通に売れるじゃん」みたいな話にならないか心配です。
一応、販促費は3ヶ月、広告費は3年効果があるみたいな説も聞くんで今年来年ぐらいじゃわからないと思うんですが、
はてどうなることやら。