高城剛「サバイバル時代の海外旅行術」

何度も書いている気がしますが、高城剛好きなので、
本が出れば内容とか無確認でワンワンと本屋に走ってしまうのです。。
あ、高城さん誕生日おめでとうございます。
サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)
前々作、「70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる」に続く
旅行シリーズかつ、超具体的なノウハウ本になっています。


前々作で日本出国までは書いてみたものの、
その前の準備どうすんだよ?とか行った後でどうすりゃいいの?みたいな
どうしようもない質問に答える形の本なのかなぁと思って読んでいました。
噂(?)のパッキング技術から、携帯電話のお得な利用法まで、
細かく痒いところにのみ手が届くような仕上がりになっているように感じます。
だって、超小さくパッキングする技術とかどれぐらいの人が必要なんだよ!とか、
成田で携帯借りないで香港でSIMフリーiPhone買って世界中で使う人とかどれぐらいいるよ??という。
そもそも、iPhoneすら買わない人たちがたくさんいるのに…。


ということで今までの本は好き嫌いはあれどもある程度の層が読んでなるほどねという面があったけども
この本に関しては相当ニッチなところをついているような気がします。
要はファンしか買わない本なんじゃないかと。。


多くの人が不満に思っているであろう旅行ガイド本についてかなり時間を割いているのがとても印象的。
要約すると、広告が入ることが前提になっている日本のガイド本はビジネスがメインで
読者のためを考えた、ターゲットを定めた本にはなっていないから使えねーと。
本当にそうなんだよねー。一冊買っても自分が使うページって3分の1あるかないかぐらい。
値段がちょっと高くても自分に合う物があれば欲しいもんなぁ。
この本を読むと海外の旅行ガイド本ちょっと見てみたいなぁと思うよなぁ。


高城さんのすごいところは、このレコメンデーション能力だと思う。
自分が紹介したいものを買いたいと思わせる文章能力にはびっくりです。
今回はMBTスニーカーがすごく欲しくなったので今度近くの販売店まで見に行こうかと思ってます。
http://www.swissmasai.jp/Default.aspx
こんなもんどっから見つけてくるのやら。。
コナカのスーツも紹介されているのですが、
こんな普通のものまでちょっと欲しいかも!と思うもんなぁ。紹介シチュエーションがうまいというか。


ということで、高城剛本の中では読む優先度はかなり低いかなぁと思います。
ブログに最近書かれていることの延長戦上の話というか。
ただ、最後に書かれている沢尻エリカとの話はちょっと面白いなぁと思った。
今までこのことについて多くを語ってこなかったけれど、
帰国の状況の話とかはほーと。

不思議なことに、テレビで空港にいる僕自身を見ると「セレブご来日」のように映っているので、最近はそんなもう一人の自分を自分で楽しむことにしています。わずかその数日前まで2人とも野宿だったり、時には東京に戻る寸前までの塾や空港泊をしてボロボロで、寝癖直しの帽子を深めにかぶって恥ずかしそうにしていたりするのが、余計に面白く感じさせるからかもしれません。(p172)

日本のメディアも帽子被ってりゃセレブみたいな記号論はもう止めたら?と思う文章になっていて
なんだかなぁと思うわけです。どっちが真実かなんてわからないけれどもねー。
海外旅行に行く予定のある方は読むと損はしないような気がします。