中川淳一郎「ウェブはバカと暇人のもの」を読んでアメーバニュースを憂いだ。

ずっと読みたいなと思っていたけれど、タイトルを見ただけで分かった気になって
放って置いたんですが中古で安く売ってたので購入。
ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
わかったようになっていた以上に、ちゃんと向かわないといけないことが書かれているなと思った。


多くの人が述べているように、この釣りタイトルだけで話題になる本。
(ウェブのニュースサイトを運営し続けたことによる、「タイトル力」だなぁと思う。)
ただ読んでいて思うのは俺の周りでこんな現象一切起きていないんだけど??ということ。
自分の周りで芸能人ブログをしこしこと読んでいる人はいないし、
(という自分も茂木健一郎(芸能人??)とか、藤原ヒロシのブログ読んでるけど。。)
炎上しているようなブログをわざわざ見つけに行って「ざまぁww」とか書く知り合いはいないように思う。
いや、そう信じたいだけかもしれないけれど。


だから、ここに書かれているような暇人やバカな人たちの反応を見たことがないんだよなぁ。
実際炎上が起きている現場を見に行きたいとはいつも思っているけれど、
終わった後で事後報告的に知るものしかない。


自分が触れているウェブとこの本に書かれているウェブの乖離が大きすぎる。
だから、確かに起きているんだろうけれども、
そういった反応を示す人って数としてどれぐらいいるの??というのが知りたいところではある。
ただ、この本に書かれているような暇人のほうが圧倒的に多いんだろうなぁ。
この本で書かれていたのは、学生とか主婦とか時間のある人って書いてあるけど、
それ相当な数いるよなぁ。
少なくとも、(意識的に)ポジティブにウェブを使おうと思っている人の何倍もいるだろうしなぁ。


読んで思ったのは自分が触れている世界だけが現実ではないということだろうなぁ。
趣味とか、考え方が近い人とばかり触れあえる世界がウェブであるので、
それがマイノリティーになっていることに気が付かないままなのかも。


あとは、対企業の宣伝部、広報部向けに書かれた部分も割合多く、
この部分はなるほどねーという感じでした。
ウェブキャンペーンに何らかの形で関わるものとしても、過剰な反応をしているなぁと反省しないと。



ということで、本としてはトンデモ世界を目にするという意味でも一読する価値はあると思うけれども、
やっぱり腑に落ちないのはこれまた多くの人が挙げているこの部分なんだよなぁ。
・おい中川淳一郎。ちょっと待て。何だそのクソサイトは
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/06/post-fe2e.html
切込隊長BLOGに書かれていたことをそのまま思う。
アメーバニュースのいろんな意味でのクソっぷりは大変有名ですが、
まさかウェブにはバカと暇人ばっかりだと思いながら、
pvを回収するようなサイトだとは思ってなかった。
ただでさえクソなのに、マインドもクソだったら本当にクソじゃねーか。


これも仕事だからとか言われたら、確かにそりゃそうだろうよだし、
俺がやらなかったら他の誰かがやるよと言われたら確かにそうだろうけど、
本当にそれでいいのかな。。

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