鷹野義昭「CM好感度NO.1だけどモノが売れない謎」
本屋で見たときからタイトルで欲しいなぁと思っていた本。
ただ、買う前に嫌な予感がしたのも事実。
結果的にそれが当たった感じがしました。
まず、第一の懸念が出版社があまり聞いたことのない会社だったこと。
たぶん、この出版社の本を買うのは初めてなはず。
そして、第二の懸念はなぜか、最後のページにやたらデカデカと著者のプロフィールが書いてあること。
この2つを考えると、株式会社テムズという会社による自費出版というか、
カスタム出版なんじゃないかなというのが仮説でした。
編集次第では全編に渡って会社の宣伝になっている可能性があるということ。
でも、さすがにそこまでひどくはなかったです。最後は完全に宣伝でしたが。
個人的には買わなきゃよかったかなぁという感じで、
理由としては誰を対象にしているかよくわからない本だったから。
タイトルから想定される本の構成としては、
反応がよかったCMの中でも商品が売れたものと、
そうでなかったものを比較していくのだろうと思いきやただCMを解説しているだけ。
そして、ほとんどのCMに関してその商品が売れたか売れていないかどうかもわかっていない。
完全なる釣りタイトルなわけです。
サブタイトルの「明日からテレビCMがもっと面白くなるマーケティング入門」が
本の内容を一番言い表していると思いました。
なので、このタイトルで買いたい人は買っても損した気分にはならないだろうし、
マーケティング初心者で身近なCMから何かを学びたい場合にはいいんでないでしょうか。
ある程度マーケティングに明るい人にとっては読んでもまぁそりゃそうでしょで終わってしまう。
かなり読む人を選ぶ本だと思います。
amazonレビューで1680円は安すぎると書いている人がいますけど、
個人的には新書レベルの800円でも買って後悔するかもなレベル。
というか難易度的には新書レベル。
ビジネス社
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