レックス・ブリッグス、グレッグ・スチュアート「費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略 」

最近は広告の費用対効果みたいなところに意識がいっていて、
その関連で読みたいなぁと思っていた本。
費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略
個人的にはめっちゃ刺さった広告本。


この本が書かれた背景がまとまっている部分があって、

現在、広告やマーケティングが直面している問題や脅威を明らかにしていこう。問題はいくらでもあるが、経験的に言って、その根源は次の三つの領域に分類できる。

1.広告が実際に機能する方法を学ぶことが出来る知識基盤がほとんど存在しないこと
2.伝統的なマーケティング文化が、科学的なマーケティングやプロセスの改善に向けた真の取り組みを妨害していること
3.マーケティング組織の構造が変化を阻害していること

ということで、この本で扱っているのはマス広告を軸に置いたプロモーションの話なんだけれども、
ちょっと距離を置いて見ている自分からすると本当かいな?みたいな話が多い。
本当にここまでPDCAで回してないの?
本当にここまでやりっ放しなの?
序盤はこういった疑問を抱く内容が非常に多い。


amazonのレビューで低い点をつけている方がWEBマーケでは当たり前ってことを書いているけど
確かにそういう風に読んでしまうだろうなぁと思う。
企業の宣伝はどれだけ一か八かな方法なんだろなと。
そんな一か八かなプロモーションで無駄になっている部分を従来とは違った広告のリサーチ手法と
この本でプッシュしている「コミュニケーション最適化プロセス(COP)」と呼ばれる手法で
無駄をなくしていきましょうという流れになっている。
とりあえず、このぐらいはやってほしいよなぁと思う内容にはなっていました。


こんな理由で広告・マーケティングのROI(投資収益率)が下がっていて、
世の中的に広告費が削減されているかと思うとなんだか悲しい。
その辺りを底上げするのがうちの会社だと思うのだけれどもどうなんでしょうか。


すごく面白い本ではあるんだけれども、これ誰に薦めたらいいのやろ。
とりあえず、企業の宣伝部は必読かと。あとは広告代理店の方も。
広告業界の勉強をしていきたいって人は実情を知るって意味で面白いかも。

費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略
レックス・ブリッグス グレッグ・スチュアート
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 11434
おすすめ度の平均: 4.0
4 広告入門編に最適
5 和訳の「刺さる広告」と言うタイトルには疑問が残るけれど・・・
5 マーケティングをROIの視点で分析することに意味
5 実践的書
2 刺さらない内容