ジョシュ・バーノフ/シャーリーン・リー「グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 」
ずっと読みたかった本で図書館から借りた直後に、プレゼントで頂きました。
ad:tech Tokyoブログの方、ありがとうございました。
タイトル通り、ソーシャルメディアを企業がどうやって活用していくかを学問寄りに書かれた本。
なんといっても、ハーバードビジネススクールプレスからの発売ですからね。
読んでいる途中で感じたのは、これ読むべきは俺ではないなぁということだった。
というのも、自分ではそれなりにソーシャルメディアの「凄さ」みたいのは分かっているから。
それよりも、日本で言えばmixiもtwitterもやっていないような人たちが
そういったツールを使ってどんなプロモーションが世界では起こっているのか?ということを
学ぶことが出来る本になっていると思いました。
だからこそのハーバードビジネススクールプレスだなぁと。そこにブランディングがあるし。
学んでみた後で、今のこの瞬間にグランズウェルに対する理解がなされ、
企業がそれに対するポジティブな反応が根付くのかといえば難しそうだなぁと思う。
というのも、この本でかなり強調されている通り成果が出るかどうかは
そのプロジェクトをグイグイと引っ張るエネルギーを持った人が必要だし、
早い段階で成果を求められてもそれは難しいしとなると、
ことさらにROIが求められる今では難しいと思う。
テクノロジーの流れと、経済の流れがうまくかみ合わないような気がするんだよなぁ。
個人的にはこういった事例をたくさん追いかけて知識を蓄積していきたいなぁと思うけど、
仕事をしていく上でどこまで役立つやら。
やっていることはプロモーションの事例もあるけど、狭義の「広告」ではないからなぁ。
そのあたりをどういう風に考えているんだろうなぁ。
内容的には固い本ですが固有名詞とサービス内容で分からない点がなければサクサク読み進められる印象。
逆に、うまく進まないという人はソーシャルメディアに対する興味がないってことかなと思ったり。
そういった指標としても活用できるのではと思ったりもしました。
ネットまわりにかかわっているのであれば、これは必読です
ウェブスフィアが革命を起こす全員参加のマーケティング世界
自分事として考えられる1冊です。
グランズウェル=大きな波(世論の高まり)