マルコム・グラッドウェル「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい」
ティッピングポイントで有名なマルコム・グラッドウェルの本。
この人は専門家とか学者ではなく、ライターであることが本の特徴になっていると思う。
タイトル通り、第1感、印象についてのお話の本。
まず、本を書くための視点が面白いなぁと思うところで、
本の中に登場する事例は聞いたことあるかもしれないなぁーというものがいくつかある。
でも、それを第1感というコンセプトでまとめているのがすごい。
第1感がいかにすごいかということと、第1感がどういった状況で鈍るのかについて
事例をかなり盛り込んで丁寧に書かれている印象。
仕事的にはマーケティングリサーチの信用性に関わる章、ニューコークに関する事例が
とても参考になった。
手間を取らせないリサーチは数をこなすことは出来るかもしれないが、信用性は低いかもしれない。
また、ある程度先入観を持たせたリサーチも正しい効果が出るかは難しい。
そういったことがこの本には書かれている。
心理学というか、脳科学をきちんと踏襲したリサーチはビジネスチャンスなんじゃないかと思った。
ニューロマーケティングとはまた違ったところでね。
あとは第1感が鈍らないような環境づくりは大事だと思った。
時間に追われていても正しい判断は出来ないし、
心拍数が上がっていても(緊張していても)正しい判断が下せなくなる。
普段からこの辺りを強化しておくことでいざというときに役立つのかなと思いました。
厚さの割りに大変読みやすく(これは訳がうまいのだろうなー)、時間もあまりかからず読めます。
なのに、内容的には大変面白い。
今月出る新作も面白いのだろうなぁ。アメリカですごく売れていたし。
勝間さんが薦めてるのはちょっと嫌だけど、チェックしなければ。
光文社
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読んで、直感のすごさを納得しました。
ちょっと中途半端な印象の本だった。
内容は素晴らしいが翻訳が残念
少ない情報で判断することを説明