ジオメディアサミットのレポートを読んでの感想

MarkeZineに掲載されていたジオメディアサミットのレポートを読んだ。
前半http://markezine.jp/article/detail/7035
後半http://markezine.jp/article/detail/7036
こういった集まりのレポートが翌日には上がっているというのがネットならでは。
結構行きたかったけれど、まだ予定もなにもわからない状況なので参加できず。


そもそもジオメディアとは何??みたいな話がないのでまずそこから。
シリウスラボさんに書いてある定義としては

geographical (地理的) な性格を持ったメディア のことを差します。緯度経度情報や GPS 、地図などを用いたコンテンツがあるメディアであり、特にシリウスラボでは「便利」というだけでなく、より娯楽要素が強いメディアのことをジオメディアと呼んでいます。
http://lab.cirius.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%81%A8%E3%81%AF

となっている。
今回、このレポートを読んでどんなサービスがあるのかと思って見てみたけれど
地図にみんなで情報を加えていこう!レベルのものから、
位置情報を使ったゲームまで完成度は様々だなぁという印象。
引用に使わせていただいたシリウステクノロジーズアドローカルという、
エリアによるターゲティングを行う広告サービスを行っているようです。
位置情報を使うとなると、カーナビもしくはケータイがほぼ必須なのだろうと思う。


まずは個人的に気になる広告効果については食べログの事例で

また、サイトでは、ページ上部にコンテンツマッチ広告、ページ下部に周辺のおすすめ情報としてエリアマッチ広告を表示しているが、下のほうにあるエリアマッチのCTRはコンテンツマッチの1.5倍だという。これについて村上氏は、周辺情報を探しているユーザーの注目度が高いためではないかと分析。また、現在はPCとモバイルのアクセス比率は3:1となっているが、今後はモバイルにも注力していくと語った。
http://markezine.jp/article/detail/7035

コンテンツマッチより1.5倍もクリック率が高いのかー。
現状だと、ケータイで周辺情報を調べるのはよほど情報が欲しいときだと思うので、
そういった心理状況も広告をクリックさせる要因になっているのではないかと個人的には思います。
エリアによるセグメントというか、シチュエーションによるセグメントかなと。


ただ、サービス自体がもっと普及しなければなかなか難しいだろうなと思ったのは

また、「コロニーな生活☆プラス」では、ゲーム内の取得位置限定アイテムである全国525種類の「お土産」を集めるユーザーが多いことから、3月に「日光甚五郎煎餅」で知られる日光市の石田屋とタイアップを展開。「日光甚五郎煎餅」アイテムを栃木県日光市にある石田屋店舗から半径1キロ以内で位置登録した場合のみアイテム購入できるというルールのため、そこまで行けば、実際に店で煎餅を買おうという気持ちもおきてくる。この企画では、開始直後の5日間で全国から190名の来店があったという。
http://markezine.jp/article/detail/7036

どれぐらいのキャンペーン費用なのかはわからないけれど、
一日あたり40人ぐらいお客が増えただけで煎餅やは採算が取れるのだろうか…。
煎餅ってものすごく単価低いよなぁ。
盛り上がってます!みたいな感じで主観的なコメントであるとおぉ!と思うけど、
実際に来たのは190人です!と言われるとそれって盛り上がっているのかな?という印象を受ける。
ただ、これでこういう印象を受けるのは自分の中に数字の基準がないからとも言える。


ということで、ケータイがこれだけ増えつつもまだまだジオメディアは爆発していないなと思った。
ジオメディア自体の面白さは伝わってくるし広告効果は高い。
どれだけサービスのユーザーを増やすか、どれだけユーザーをアクティブにさせるか、
どれだけファンになってキャンペーンになれば動くような人を生み出せるか、
まずはそういったWEBサービスの前提の部分が問われていくなと読んでしみじみ思った。