ジョン・ケープルズ「ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則」

コピーの勉強と売れている本は読んでおこうということで読むことにしました。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則

結果的には役にたった部分とよくわからなかった部分とが半々ぐらいかなぁ。


amazonで拒否反応を示している人はたぶんこの本の直球な事例で、
「今でも」本当に売れるのか、反応があるのか?という疑問を持っているのではないかと思う。
自分でもこの事例はよくわからなかった。
本に貼っている付箋紙も後半にいくにしたがって減っていった感じ。
これがダイレクトマーケティングだから効くのか、普通のコピーでも効くのかはよくわからず。
ここまでがよくわからなかった点。


なるほどねと思ったところをいくつか引用。

以上から、効果的な見出しには次の4つの重要な特徴があると言える。
1.得になる
2.新情報
3.好奇心
4.手っ取り早く簡単な方法
なかでも、「得になる」は特に重要だ。次に重要なのが「新情報」で、デパートその他、テスト済みのコピーを使っているところは、この「新情報」を新聞広告でも大々的に使っている。(p.77)

忘れてはいけない。相手の目が広告に注がれるのは、1度きりの何気ない一瞬なのだ。貴重な時間を割いて、これはどういう意味だろうと考えてくれたりはしない。ページがめくられてしまうだけだ。
(p.93)

言葉を思考伝達記号の装置だとすると、機械装置と同じように、各部品が単純できちんと並んでいるほど、生み出す結果もそれだけ大きくなる。
言葉でも機械でも、そこに無理な力が加わると、すべて生産物に影響が出る。言葉を読んだり聞いたりする人が一瞬一瞬で使える知的エネルギーは限られている。言葉という、示された記号を認識して理解するのにこの知的エネルギーの一部を使い、表現されたその概念をきちんと並べるのにさらにエネルギーを使う。そうして残ったエネルギーだけで、伝達された思考を理解しなければならない。
したがって、1文ずつ頭に入れて理解することに時間と注意力を使えば使うほど、そこに込められた考えに向ける時間と注意力が少なくなり、その考えをはっきりと理解しにくくなるのだ。(p.238)

本当はもう少しあったんだけれども、ものすごく長い引用になってしまうので割愛。
僕が読んで感じたこの本を貫いている考えは人は基本的には広告に興味はないから
興味を引くためには見た人にメリットを与えるような訴求ポイントが必要。
訴求ポイントというと、商品・サービスの一番尖っている部分を指すことが多いけれども
見た人に対しても訴求ポイントを用意することで注意してもらうための時間を
少しでも増やすということだと思う。
で、せっかく注意してみてもらったからには見た人がその注意してもらった瞬間に
出来るだけ理解してもらえるだけのコピーが必要。
なんだろう?では商品・サービスの購入には至らない。
ということなのかなと感じました。


読んでみてここまで売れる理由はよくわからないのだけれども、
実践してみたらすごく効果があったからなんだろうなぁと思う。
自分の場合はブログの記事をこの法則で考えていくことから実践していきたいと思う。
でも、なかなか難しいんだよなぁ。

ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
ジョン・ケープルズ
ダイヤモンド社
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おすすめ度の平均: 4.0
5 コピーライティングのバイブル
1 理解ができない
1 対訳に無理あり、コンセプトは素晴らしい
4 広告を作るうえで
4 とりあえず買っておいては?