JTPA シリコンバレーカンファレンス2009に参加してー卒業のことばに代えまして

今日は、自分の所属している中央大学にて卒業式が行われていたようでした。
「ようでした」というのは、卒業式には参加せず、
JTPA シリコンバレーカンファレンス2009に参加しGoogleの本社見学を優先しました。
本来は卒業について何かいいことを言えればいいのですが、
それはまたの機会にしてこのカンファレンスに参加して思ったことを書きたいと思います。


すでに海部さんの記事梅田さんのカンファレンスでの講演録
NIKKEI IT PLUSでもカンファレンスの記事も挙がっていて様子は伝わっていると思います。
今回の自分のスケジュールは…
16日:観光(SFMoMA
17日:観光、Rock You!の石塚さんとのミーティングのはずだった
18日:Weebly見学
19日:IBM Sillicon Valley Lab見学、Rock You!の石塚さんとのミーティング
20日:梅田さんとのミーティング、海部さんとのミーティング、東洋経済の佐々木さんとの食事
21日:JTPA シリコンバレーカンファレンス2009
22日:スタンフォード大学に留学している日本の方とのミーティング
23日:Google見学、Dropbox見学
という感じ。
本当は24日のIDEOの見学も行きたかったが4月から働く会社の研修があるため断念。
あとは、Appleも行きたかったなぁ。
これだけの会社の見学が出来ただけでもすごいことではあるけれども。

日本という国、日本語圏とは

日本に住んでいると自分の国について考えることが少ないのだけれども、
海外に住んでいる人はやはりこのことについて考えざるを得ないのかもしれない。
海部さんは著書で日本を「パラダイス鎖国」と評していたし。
今回のツアーで聞いた日本評は「アメリカから見ると、何もない国」「沈み行く国」と
とてもマイナスの評価であった。
日本という国を考えるときに重要な位置を占める日本語についても、
それが他国からの侵攻の防衛にはなりつつも、
日本が発展するためには使われていないのではないかと感じた。
また、日本語を使う人口が余りに少ないために経済の規模自体も小さいため、
日本では売上数十億純利益数億ぐらいの小さいベンチャー
いくつか生み出すぐらいで終わってしまった。

梅田さんとのミーティングで気になったことば

そんな国でこれから働くことになる自分にとって気になったことばを書いておく。
・日本人の若い人たちはまだ勝負をしている顔をしていない
(にくたらしいと思わせるぐらいの強さを持たなければいけない)
・その先に「何かない」というようなくだらない噂は気にしないで進むべき
・「個人」で物事を言うインセンティブがほとんどない
・このままでは沈み行く国、日本と心中することになる
・日本以外の国で働いていくにはその場所での存在理由やストーリーが必要(スーツ組だけ?)
・若い人は外に出るしかない。日本語圏の外に出る
特に、一番最初に書いた勝負をしている顔をしていないというのは特に自分に言えることで
新卒だからと甘えないでガツガツしていかないといけないなと思った。

これからのはなし

エンジニア以外の人の価値が限りなく低いシリコンバレーという土地は、
自分にとってはアウェーであるように感じた。
天気はとてつもなくいいが、それだけでここで働きたいと思える環境ではなかった。
ただ、英語を使って働くということを今までで一番考えた一週間になった。
後半は英語を使って英語圏で働くにはどうしたらいいのかをいろいろな人に聞くこととなった。
今のところ、海外の大学でMBAを取った後、外資系の会社に入社。
日本人であるという強みを生かして日本の市場を対象にした仕事をした後で
転職していくというのが一番現実的な道筋かなと思った。
ただ、転職して働いていくためには英語が強みというレベルではなく、
それを土台にしてさらに強みを持っていなければ厳しいことも何度となく言われた。


今回の企業訪問では英語でのプレゼンテーションを受けたところではかなり理解度が低く、
そのため質問も出来ずと悔しい思いをした。
当面の目標としては英語の勉強をして、大学院に留学できるレベルまで引き上げること。
それと合わせて、仕事も全力で頑張る。
ことばも大事だけれど、それ以前の頭の強さとか行動力とか足りないことは多い。


明日から研修が始まるため、学生としての最後の数日をこのカンファレンスで過ごすこととなった。
一緒に時間を過ごした参加者の方たちもいい人ばかりで、話して刺激になった。
WBC勝戦を一緒にテレビで見てすごした最後の夜はとても素敵でした。
この1週間で考えたことを忘れずに過ごし、
次のWBCのときにはこのツアーに参加した成果を出しているように頑張りたいと思う。