若者にものを売らないのはとても真っ当だと思うけれど?

消費社会の豚であった私らのような世代のころとは違い、これからは企業が即物的に金のある人間を直球で狙うようになるのではないかと思う。たぶん団塊世代がこの世を去るまでつづくだろう。「ガキどもなんてちっこいマーケット相手にしてどないするんや」と企業だって金を出さない。「若者の車離れが深刻! なぜだ!」みたいなとっぽい記事がでると、ブログ界は「へ、バッカじゃねーの? そんな金あるかよ」と冷笑してきたけれど、いよいよ企業のほうだって「あ、そうっすよね。じゃああなたがたを相手になんかもうしまへん」とかなり割り切った考えを持つ時代がやってくるのではないかと思う。
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090323

とあるけれど、企業のマーケターである程度の規模の売上を想定する場合、
これは当然のことだと思うのですよね。


団塊世代が退職して時間が大量に余りある一定のお金もある現状では
若い人たちはやっぱりお金もないのに、
マーケティング的に注目してもらうためには、
時間の奪い合いや注目を惹くための施策が必要になる。


そう考えると、若い世代に商品・サービスを買ってもらう努力よりも
団塊世代に対して、テレビなり何なりでガッとやってしまうほうが全然楽勝だと思う。
時間も手間もかからない上で売上が上がるんであれば万々歳だと思う。


ただ、その先の話として勉強不足なのは、
そうやってターゲットから外され続けた場合、
その世代はどういった考え方を持つようになるのか。
それともうひとつ、団塊世代がいなくなった後で、
企業は次の世代に商品を売るための消費者のインサイト等の情報を
どれぐらい貯めることが出来ていて、
それをどの程度活用して売上を高めることが出来るのだろうか?


目先の利益の追求に躍起になった結果、その後残ったのが荒野でした。
では、もう日本自体がマーケットとして終わってしまうわけで。
そのあたりのことをどう思っているのか、
団塊世代マーケティングを実施している企業にちょっと聞いてみたいなと思う。