デジタルサイネージのニュースが少しずつ出てきているなぁ

自分が少しずつ意識しつつあるということだと思うのだけれど、
デジタルサイネージのニュースが最近いくつか出てきた。


そもそも、デジタルサイネージとは何かというと、
wikipediaによれば

デジタルサイネージ(Digital Signage)とは、表示と通信にデジタル技術を活用して平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や情報を表示する広告媒体である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8

僕がデジタルサイネージという単語を初めて知ることになった
「次世代マーケティングプラットフォーム」の中では

デジタルサイネージとは簡単にいえば、街頭や店頭、公共の空間などで表示されているポスターや案内表示、看板などを、紙ではなく薄型のディスプレイに置き換えたものである。液晶パネル、プラズマパネルなどの急速な価格低下を受けて、ポスターの代わりに薄型ディスプレイを使うケースが増えてきているわけだ。
湯川鶴章、次世代マーケティングプラットフォーム、2008、p112

と紹介されている。


本の中では海外の事例が多く紹介されているので国内ではまだまだなのかな?と思っていたら、
いくつかニュースが入ってきた。

NECは、プロントコーポレーションのカフェ店舗「Espressamente illy日本橋中央通り店」(東京都中央区)で、顔認識技術を用いたデジタルサイネージの実証実験を行っている。ディスプレイの前に立った人の顔から性別/年齢層を自動判断し、時間帯情報を加味して適切な広告を表示する。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090116/322995/

顔認識を行うことで適切な広告が表示されるタイプ。
どことなく映画マイノリティレポートにあったなぁというイメージ。

実際に彼女と一緒に見学しに行ってみたものの、
二人とも同じメニューが紹介されたので顔認識もまだまだなのかな?とか思いました。
(性別によって違うメニューが表示されるかなぁと期待してたのに…)

首都圏でスーパーを展開するいなげやは2009年3月から、デジタルサイネージによる広告配信サービスを導入する。ソニーが提供するサービスを採用し30店舗にディスプレイを設置して販促情報を配信する。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090120/323141/

いなげやは専用番組による広告配信を行うということで、
情報発信や映像による広告の媒体はもう何もテレビやネットだけではないってことですかね。

いなげやは「花小金井駅前店」(東京都小平市)にソニーの「デジタルサイネージアドバタイジング(広告配信)サービス」を導入し、約2カ月にわたる実証実験をした。売り場近くのディスプレイで対象商品/サービスに関する付加情報を提供したところ、ある商品の売上数量が3倍に増えるといった販売促進効果が得られたという。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090120/183184/

こういった売り場でのディスプレイで売上が上がる事例が既にあるのは導入のきっかけになるだろうなぁ。
それにしてもディスプレイの付加情報で売上が3倍ってすごいな。
テレビのCMとかで3倍なんて効果が出ることなんてほとんどないだろうしなー。



その他にも

NTTレゾナントは、予備校などに設置した大型ディスプレイ上で、受験生を対象に情報配信を行うデジタルサイネージの広告販売を開始した。
大学進学を目指す受験生向けのデジタルサイネージ「CampusChannel」は、全国の大学案内映像(動画)やキャンパス所在地・募集学部等の大学情報(静止画)、入試情報などを、各拠点に設置した液晶ディスプレイへ曜日別・拠点別に編成した情報を配信するサービス。
http://markezine.jp/article/detail/6242

これについてはなかなかの反応だったようで、
・70%が1日に2回以上「CampusChannel」を閲覧していることがわかった
・回答者全員が今後も大学案内映像を閲覧したいという意向を示した
とのこと。予備校に行ったことがないのでどういうシチュエーションでこういった映像を見るのか
よくわからないのですが1日2回見るというのはなかなかいい媒体になっていると思う。
さらに、

接触ICカード技術「FeliCa」対応の携帯電話を、ディスプレイに備え付けられたカードリーダーにタッチすると、モバイルサイト上で学校案内パンフレットを請求したり、大学入試に関する情報を取得することができる。

とあり、実際の行動に結びつけることが出来るような活用方法も既に考えられているようなので
これはかなりいい事例なのかなと思いました。
個人認証が出来る携帯電話と組み合わせるというのは現状で効果を発揮しやすいのかなと
思ったりします。


こういった事例は今後もどんどん出てくるのでチェックしていきたいなぁと思います。