恋空の映画はある意味すごかった

昨日はテレビでやっていた映画「恋空」を見た。
恋 空 スタンダード・エディション [DVD]

まぁこんな機会じゃないといくら何でも見ないだろうなーと思いつつ、
ガッキーが好きだから見てしまうというどうしようもなさ。
見ていくつか感想を思ったのでそれとなく。
ちなみに原作はケータイで序盤だけ読んで挫折しました。


1.ケータイ小説は映画に向いているのか?

こう見ていて思ったのは、ケータイ小説っていうのは週刊少年ジャンプみたいなもんなのでは?
ということ。
ケータイで読むという特性上、
「続きが読みたい」と思わせるような話でなければ最後まで読まれないと思う。
(パケ放だからお金の面は気にしないのかもだけど、クリックとその待ち時間があるのは苦痛)
だとすると、こうページごとに次どうなるんだよ!みたいな山場がくる必要があるのかなと。
その結果として、2chなんかでテンプレ化されるようなイベントがどんどん出てくるような
ストーリー展開になっているのかなと思いました。


ただ、それはケータイという機械で読んでいるからしっくりくるのであって、
映画で次々とストーリーが展開していくのはちょっとなぁと思いました。
正直、主役の2人がなんでそこまでお互いのことを好きでいられるのかがよくわからん感じでした。
イベントがあまりに盛りだくさん過ぎる結果、日常の2人の姿を映す時間がない。
何気ないような思い出的なものがこちらとしては共感できない。
それが一番なのかなと思いました。


2.このストーリーが展開されている場所はどこなの?
もうひとつの共感がしにくいポイントはこの物語が展開されている町がどこなのか全然わからんこと。
これは完全にイメージだけれども、髪の毛が金髪みたいな高校1年生がいるってどんなところだろ?
図書館に誰も人がいないってよっぽど平和なところなんだなー。
みたいな情報からちょっと田舎な地域なのかな?と思っていましたが、
そこに2番目の関西弁の彼氏がくるわけですよ。しかも乗っている車は外車。大学生のくせに!
(ちなみに主人公二人は標準語だったよな…。)
イベント重視の展開のため、地域を特定するようなアイテムが全然出てこないから
これはいったいどこの国で行われている話なんだろう??と思う。
学校の近くには観覧車があんのかー、すげーな。。とか思ったけれども。
あとは子供流産したり、恋愛に一喜一憂しててもちゃんと大学には行けるんだな…と。



ということで、個人的には突っ込みどころが満載すぎるのと
キャラクター設定やストーリーでの設定が全然伝わってこなかったのとで
なんだこの映画は!っていう感じで終わってしまいました。


そりゃ彼氏がなくなったのはかわいそうだなーとは思うけれども号泣するほどではないなと。
というか、号泣するほどの積み重ねがなかったなぁと。山場はあったけれど。
といろいろ書いてみても、この映画自体相当のヒットをしていて、
映画を見ながら泣いてしまうような人も大勢いるわけで。
そういった人たちはどういったポイントに感動したのか今度話し合いたいですね。