湯川鶴章「次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの」
僕が入っていたゼミでも何度も取り上げていた湯川鶴章さんの新著「次世代マーケティングプラットフォーム」が出ました。
金欠&課題があったりとじっくり読む時間がなかったのでここまでのびのびになってしまいました。
実は発売日に「やっぱ平積みでしょ。わくわく。」とか思って本屋に行ったんですが、
広告の棚に寂しく2冊だけあってがっかりしたのを覚えてます。
この本を読んでパッと思ったのは、ここ1年くらいで話題になっていると思われる広告関連の本、
「明日の広告」とか「コミュニケーションをデザインするための本」というのが
この「次世代マーケティングプラットフォーム」が示した未来と今を繋ぐ本であること。
繋いだ結果、未来への第一歩足を踏み出す役割を担っているなということ。
それだけ、この「次世代マーケティングプラットフォーム」で書かれている未来の「広告」は
今の広告とは全く違うものになっているなというわくわくした感じだった。
ここで描かれているのはネットの広告がマス広告を超えるみたいな安易な話ではない。
究極の広告への第一歩、広告代理店の業務の変化そういったものを起こすためのテクノロジーが
本いっぱいに紹介されている。
これからの広告界のキーワードは広告の自動化、デジタルサイネージ、
ターゲティング最適化とそれに伴うテクノロジー、エンゲージメントということになると感じた。
読み終わって1日経ってもこの本を読んだことで起きた混乱はなかなか解決しそうにない。
僕はこの本を読んだ後でも広告代理店のクリエイティブな要素が必要なのは変わりないと感じた。
いや、むしろ今以上に必要になるように思う。
ただ、そのクリエイティブな考えはたぶん広告だけではなく、
商品のコンセプト作り、パッケージ作りから一貫して必要になるのではないかと思う。
どの企業も安価でテクノロジーを利用してターゲティングされた広告が打てるようになったとき、
結局命運を分けるのはその広告が消費者に刺さるかどうかになってくるはず。
(自分に合うものがひとつなんてことはないはずだから)
となるとハウスエージェンシーみたいなものがもっと強くなるってことかな…。
うーむ。それも違うような。
湯川さんの言う「クリエイティブの重要性」の低下の意味もわかる。
うーん。なかなかうまく言葉に出来ない。
とりあえず、もっと頭を使って考える必要がある。
広告界に関わっていく人間として。
一人で考えるだけでなく、複数の人間とこの本を基に話をしたい。
そんな気持ちにさせる本です。
広告って?
まず「はじめに」を読まれたい。
この変化が理解できるか
次の潮流を確認できた