9mm parabellum bullet「VAMPIRE」

いやー、9mmの新作本当にすごい。

とても、シングル1枚だけしか入っていないアルバムとは思えない。
（両A面のシングルだったからシングル曲2曲とも言えるけど）
プロデュースが元スーパーカーのいしわたり淳治ってのも個人的には刺さる。
淳治さんのブログでもレコーディング段階のすごい感触が伝わっていて期待しまくっていた。
期待しまくった上ですごいと思えるアルバムはそうそうない。

9mmのすごさは何と言っても曲の緩急とエネルギー感だと思う。
僕はふたつの感じ方で好きだなぁと思うことがある。
ひとつは今の自分にとっての距離感。
RADWIMPSとかは自分との距離感というか今聞く理由がある気がするから好き。
歌詞も含めて。
他の海外のバンドで好きなのもこちらが多い。
もうひとつは自分が高校生だったら絶対好きだろうなという感じ。
エルレがなんで好きかと言ったら全部持っていってくれる感じがすごくあるから。
明らかにメロコアというかJ-Punk的なものを聞く絶対量は減ったけれど、
エルレだけはちょっと違ったなぁと思ったし。

で、9mmは後者。
今の自分が好んで聞くジャンルではないメタルとかハードコアとかのミクスチャーだけど、
他のバンドとは爆発した時のエネルギーの放出量が違う。
このアルバムは前作と同じ流れでエネルギー量が増したなーという印象。
その面ではものすごい飛躍が見える。
さすがにArctic Monkeysのもろパクリみたいな2曲目のVampiregirlには笑ったけど、
それはそれで9mmぽく曲になってた。それはそれですごい。
ただ、次の課題になるだろうなぁと思うのは同じような曲調で次のアルバムも出すと、
確実に飽きられるだろうなぁということ。
ギターのリフとかギターソロとかで似た様な曲が多くなってきた。
逆に同じような曲でさらに勢いを増したらとんでもないバンドになるとも思うけど、
ライブでのキャパがどんどん大きくなるだろうなということも考えるとそれもどうなのかなと思う。

だから、個人的には第1章はこれで終わりで次の章に入ってほしいなぁと思う。
他の音楽を吸収して、新しい音楽を作り出して欲しいと思う。
いろいろごちゃごちゃ言ってみたが、オリコンのデイリーで1位ウイークリーで2位。
この音楽で市民権を得たのは他のバンドにはないものすごく光る部分があるからだと信じているので、
これからも期待しまくっていきます。
あぁ、ライブ見てみたいなぁ。