梅田望夫「ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く! 」
梅田さんの今年出た本をようやく手に取ることに。
大学の図書館に入っていたのは知っていたのですが、
今の自分の気持ちとこの本を読む気持ちとがなかなか合わなかったので
出てから半年以上経ってしまいました。
心に響く言葉をこれだけの量集めるのにいったいどれだけの時間がかかってきたのだろうと思う。
今は大学生で数年前まで「起業したい!」みたいなことを思っていた自分にとって、
もう一度、起業して世の中をよくするためのサービスを作ってみたいなぁという思いが湧いてくる。
それぐらい力強い言葉が並んでいる。
実際付箋を貼りながら読んでみて、付箋が多い章は3章の技術者の眼と5章の大人の流儀。
特にすごいなぁと思ったのは3章の
近藤は「人間がつくったものならすべてその成り立ちを理解することができ、自分でも作れるはずだ」とよく言います。(p124)
という部分。
高校まで数学が出来たので理系のコースにいましたが、
俺が理系にいたとかこれからは二度とクチに出してはいけないなと思った。
それぐらいたぶん文系である自分との思考が根本的に違うと感じた。
感じたが、それでギブアップするわけにはいかない考え方であるとも感じた。
そのあとに出てくるジョブズの「プロダクト志向のカルチャー」の段落は
最近知ったGlyph.の柳本浩市さんとかもこういった視点を持っているように思って、
思わぬ部分で繋がるものだなぁと思った。
Harax World Wide Airportさんというブログから引用するとこういう視点みたいです。
Glyph.というか柳本氏のモノ集めに対するスタンスは、一つに対してコンセプト並びにそれにまつわる「人」を知り尽くしたいが為に、資料を集めているということだ。つまり、モノに対する興味ではなく、作り手の思いや考え方に興味の矛先が向いており、それが人並みはずれたむしろ神がかった強烈な好奇心によるただの「資料集め」にすぎないのだった。なので、知り尽くしたらコレクターがヨダレを垂らして欲しがるようなものでも平気で放出してしまうとのこと。
http://harax.jugem.cc/?eid=343
こういうすごい人たちに触れて思うのは自分にはどこかものすごい集中力が絶対的に欠けているなと思う。
ひとつのジャンルについてずっと調べるとか勉強し続けるとか苦痛でしかない。
それにしても、何かの哲学を持ってひとつひとつ接していかなければいけない年齢になってきたと思う。
と読んでみていろいろ考えると自分には全うすべき愛するものが見つかっていないのかな?とも思う。
うーん、よく考えると見つかっていたのに手放したようにも思える。
やっぱり人生は難しいなと思うと同時に面白いなと思う。
この本を読んでも残りの学生生活どうしようか的なことは考えるわけだが、
あとは決心だなぁ。やったほうがいいことは自分ではなんとなく分かってる。