吉田たかよし「話し上手は「相づち」が9割」

後輩から面白いよとのことで読んでみました。
アナウンサー→政治家秘書→医師と異色のキャリアを歩んできた吉田さんの
話の聞き方を円滑にするためのノウハウ本。


もはや、タイトルで全て言い切っている感がありますが、
相づちを細かく分類してどういった使い方をすべきなのかを説明している本。
では、なぜ今の時代に相づちが必要なのか、以下のように書かれています。

損得に関係なく、知ったことは話したい。(中略)脳に情報がインプットされたら、アウトプットしたいのです。自分の知っていることはだれかに伝えたいのです。インターネットを見れば、そこには多くの「しゃべりたがり屋」が無料で情報を発信しています。人間の本能に近いからこそ、情報技術やメディアは強大な力を持つようになったのです。(p178)

なるほど、僕もしゃべりたがり屋の一人ですね。
こういったしゃべりたがり屋の人の話、つまりその人が話したいと思っていることを全部聞くことが
今の時代には必要ってことなんでしょう。


話し手が話したいことを引き出すための技術が相づちということ。
「オウム返し相づち」や「映像化相づち」と言った上級技術も紹介されています。
ただ、基本としては「なるほど」「そうですね」「えぇ(あぁ、へぇ)」を場面に合わせて使う。
それだけ。
それだけだけど、当たり前のように奥が深い。


この本を読んだ後だと、この本で相づち上手と紹介されている番組を
また違った視点で見ることが出来そう。
個人的には「要約相づち」を身につけたいなぁと思うので、
爆笑問題の田中やくりぃむしちゅうの上田の司会を注意深く見てみようと思いました。
自分から話すより聞くほうが好きな人が身につけるべき技術が満載の本。


話し上手は「相づち」が9割 (宝島社新書 239)
吉田 たかよし
宝島社
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5 「話し相手を師と思って」聞く
4 9割かは謎だが相づちは大切です。
5 著者の実例に基づく適切なアドバイス