「明日の広告」を読んだ

先日、後輩とお食事していたときに話題に上がった本のひとつ。
そのときは、「へー。」とか思ってましたが、よく本棚見たら既にブックオフで買ってました。
てへ。すまんね。
さすがに買っていた本のタイトル言われても反応出来ないのはまずいので、
少しずつ覚えようと思いました。


今日、本屋に行ってみたら帯に「就活生必見!」みたいなことが書かれていたけど、
広告業界行きたいと思っている学生は読んだほうがいいのかも。
ある意味では業界研究。
この本の内容にワクワク出来るのなら、間違いなく広告業界を受けたほうがいいと思うし。


要約すれば、インターネットの台頭で4マスの広告が下がっている。
で、よく言われるのはじゃあこれからはネットを使った口コミだ!とか、
モバイルの広告ですよ!とかなんだけど、違うと。
もっと、消費者の行動を観察・研究して、商品のためのコミュニケーションをしましょう!
といった感じでしょうか。


なので、インターネットを使った広告を奨励する本でもないし、
その反対で、テレビのCM最高!みたいな本でもない。
それよりももっと建設的な視点を持って、
今までの4マス広告に固執する人たちやそういった広告で効果の出ない企業向けに
こういった方法で商品をプロモーションしましょうと呼びかける本。
その建設的なスタンスが文章の読みやすさにつながっている。
また、例えがとても上手。ラブレターの件はとてもわかりやすい。


また、この本の中ではプロモーションという言葉はあまり使われず、
「コミュニケーション・デザイン」という言葉をよく使っている。
僕個人としては、この表現がとてもいいなぁと思っている。
また、コミュニケーション・デザインを作り上げる上でのポイントをまとめてある。
これは、コミュニケーション・デザインを調べる上でとても役に立つ。
これからたくさん事例を研究していく必要がある中で重要な気づきを与えてもらった。


で、結局なんで就活生向けなのかといえば、
どこそこの広告代理店に入ってCM作りたいみたいなことって、
ちょっとずつずれているんじゃない?
ってことをこの本は教えてくれるような気がするからだ。
CMってのは、消費者の人たちとコミュニケーションを取るための手段のひとつであって、
それは目的ではないはず。
ということで、237ページとそこまで分厚い本でないながらも内容はハッとするものばかり。
これは本当にオススメ。