The Verve「Forth」・Bloc Party「Intimacy」

The Verve「Forth」

The Verveの新作、FORTHを聞いた。
ちなみに僕は、Storm In HeavenとUrban Hymnsしか聞いていないという感じの人です。

聞いた感じは、明らかに1st寄り。
というか、サイケなトラックにリチャードの声質を生かしたメロディという感じ。
1stというか、1st以前に出していたシングルよりかも。
3rdしか愛せない人にはあんまりなアルバムかもしれないです。
それでも、サマソニで披露したSit And WonderとLove Is Noiseはかなりいい曲だし、
その後に続くRather BeもJudasもメロディアスで3rdぽい曲でよいよい。
後はNoise EpicとAppalachian Springsは好きだなぁ。
Noise Epicは徐々に音数と音圧を上げていきながら高揚感を出していくトラック。
ラスト1分半ぐらいが最高に気持ちよい。
と、気が付いたらほとんどの曲が好きという感じ。
ちょっと復活してお茶を濁すようなアルバムとかでは全くないです。
これは今年愛聴盤になるかも。


Bloc Party「Intimacy」

前作はものすごーく重たい雰囲気で、
聞いているこっちまで萎えるようなアルバムを出したBloc Party
その反動からか、次のシングルは高速のエレクトロっぽいダンストラックのFlux。
それはそれで驚いたけど、さらに驚いたのが今度のアルバムはFluxっぽいトラックが全くない。
もう、この人たちは何がしたいのかわけが分かりません。
しかも、プロモーションが一切なく、突然のダウンロードでのリリース。
本当に何がしたいのでしょうか??


Fluxって曲を作ろうと思ったのはどうしてなんだろう。
1stではポストパンクっぽい曲を出していたわけで、
2ndアルバムの重厚な感じというのはあまり持ち味ではなかったはず。
最近の音楽シーンの流れとしても重厚な感じよりは
面白いビートやリズムでロックする感じに変化していた。
なのでそういったことを意識してシングルは作ってみるか!みたいな感じかなと。


で、それがどう結実しているかは、??が残るところではある。
リズムが多彩になったバンドのモードで、
1stアルバムと2ndアルバムを演奏している感じかなぁ。
もともと、1stアルバムのころからドラムの手数が多いバンドではあったので、
それが多彩になることで面白い曲がいくつも出来ている気がします。
Mercuryばりのわかりやすいメロディの曲がもう少しあったらよかったかなぁ。
個人的には2ndよりは聞くけど、1stよりは聞かない。


1stをものすごく聞いて気に入っていたバンドなのでもう一花咲かせて欲しいですが。