WAGDUG FUTURISTIC UNITYから無理矢理J-popの今を考える

WAGDUG FUTURISTIC UNITYという
元Mad Capsule MarketsのKYONOさんがやってるプロジェクトのアルバム「HAKAI」を
TSUTAYAで借りてきました。どうやら先週の土曜日からレンタル開始みたいです。


これを聞いても、何でマッドを休止する必要があったのかイマイチ分からんのだけど。
結局、ビート自体はドラムンベースというか、高速のブレイクビーツなわけで、
マキシマムザホルモンのマキシマムザ亮くんとの曲はマッドでやってもおかしくない。
マッド好きの好きならすんなり聞けるポップなアルバムだなあと思いました。
と、同時にKYONOさんでもホルモンというのは気になる存在なのかなぁとしみじみ。


で、ここからは個人的な話とも合わせてJ-Rockの現状について考えてみたいのだけど、
こう明らかにメタル色が強くなっていると感じています。
その筆頭が上に上げたマキシマムザホルモンであり、
ハードコアっぽいのが9mm Parabellum Bulletで、
超変化球がRADWIMPSだと思う。


もちろん、RADWIMPSがメタルとか寝ぼけたこと言ってるんじゃねぇよって
突っ込みもあると思うんですが、ベースが5弦か6弦だからなぁ。
それ自体がメタルからの影響なんじゃないのかなーと思ったりしたわけです。
(インタビューとか資料を読んだわけではなく、サマソニでライブ見て思っただけ)
曲でも、突然メタルというかハードロックっぽい展開になったりしてますけどね。


このメタルな感じをどこかしらに持ったバンドの復権って久しぶりだと思う。
(ここでいうバンドはロッキンオンジャパン的なバンドになるけど)
その前の世代のバンド、EllegardenとかAcidmanとかAsian Kung-Fu Generationとか
何でもいいんだけどメタルっぽい印象を持ったバンドはいない。
どこまでさかのぼる必要があるのかは怪しいけど、
個人的にはX Japanとか、ラルクアンシエルとか、LUNASEAとか、元祖V系かなと。
思い返せば、個人的に愛してやまないX Japanも復活しましたからね。


結局言いたいのは何かといえば、このメタル復権ってのはどういう社会を表しているのかなー
と思うんですよね。
海外でメタルが基本フォーマットになっている印象があるのは北欧。
北欧は寒くて家にひきこもりがちになるから暗いデスメタルみたいな音楽をやるんだよ
と、偏見と差別に満ち溢れたことをどこかで聞いたことがありますが…。
それを無理矢理ながら、そのまま借りると、
今の日本社会の暗くてどこにも行けない感じを吹き飛ばすためのメタルなのかなぁとか
勝手に思ったりしています。


とか思わないと、正直マキシマムザホルモンオリコンチャートでものすごい上位になって、
みんながライブでヘッドバンキングしてるのとか理解できないんですよ。
(これも今年のサマソニで見た光景ですが)
メタルっ子は相変わらずというか基本としてヘッドバンキングしてますが、
かわいい女の子がやってるの見るとショックなんですよね。
頼むから止めてくれと。


となると、
メタルをものすごい学んできた新しいビジュアル系のバンドがまた売れたりする時代が
来るのかなぁとか思ってます。
ヘッドバンキング文化は受け入れられるわけですから)
とはいえ、それ自体は自分の痛い過去を露わにされるようで
すごく避けたい現象ではあるのですが。
と暴力的な考察でした。