「ウェブ炎上」を読んで思うこと

荻上チキさんの「ウェブ炎上」を読みました。


この本の先行研究は
キャス・サンスティーンの「インターネットは民主主義の敵か」と
(引用の場面がすごく多いため)
鈴木謙介の「暴走するインターネット」だと思います。
(「暴走するインターネット」についてはLifeに出たときに参考にしたみたいなことを言ってたような?)


「暴走するインターネット」 は読んだことがないので、そちらについては何ともいえないですが、
「インターネットは民主主義の敵か」はゼミで読んだので内容はわかってます。
「ウェブ炎上」という本は理論上で言われていた、デイリーミーやサイバーカスケードという概念を
ここ日本で起きた事例を用いることで、海外だけでなく日本でも起きるんだということを伝えた本かな?
と思います。
なんてったって、新書で出されてるんである程度分かりやすさを要求されるんでしょう、。
すごく難しい理論の話は出来ないと思います。
なんで、「インターネットは民主主義の敵か」という本が発信している主張の重要性を
イマイチ把握していなかった自分には参考書的なカタチで読むことが出来ました。
インターネットを勉強として扱うとどんな研究するの?って人が読むにはすごくいいかなと思います。


で、自分としては「インターネットは民主主義の敵か」がなんで重要に感じなかったのか?
ということに関心が向いています。
重要に感じなかった理由はいくつかあって、
まず「民主主義」がイマイチわかっていなかったというのはあります。
(今でもわかっていないですが…)
もうひとつは、ここで言われている考えが自分なんかには当たり前のものとして感じられたからかな?
と思います。
なんで、いわゆるおじさんが読めば、「こんなことがあるのか!」という話になるものも
テレビよりもパソコンいじってる時間のほうが長い世代にとっては
当たり前みたいなことがあるってことですかね。
この辺りはコミュニケーションを取って理解しあうことがが必要になるところです。


あと、すごく気になるのはこの本出すまでの経緯が知りたいんだけども…。
1981年生まれって、俺と歳ほとんど変わらないんですけど…。
どうやったら、若くしてこういう機会が与えられるのか?ってところですね。
それは、α-Synodosに関わっているのとかもすごく気になってます。
やっぱり、ある程度アクセスがあつまるようなブログを書くってことなのかな…。
そのためには、ジャンルをある程度決めてきちんとした文章が書けることなのかな?
まだまだ、修行しなければいけないようです。