くるりの「Philharmonic or die」が素晴らしいのだけど

自分のmixiの日記にも書いて、周りから完全にスルーされたのだけど
くるりのライヴアルバム「Philharmonic or die」がとんでもなく素晴らしい。


そもそも、このアルバムの始まりは去年出た「ワルツを踊れ」。
弦楽器とアタック音の少ない演奏によるゆったりとしたグルーヴ感を出している作品。
この流れ自体は映画のサントラの「ジョゼと虎と魚たち」から始まり、
「アンテナ」である一定の完成を見せていた。
「アンテナ」の曲は前ドラマー・クリストファーの印象を大事にしているせいか
演奏されることが少ないけれど。


SNOOZERでは岸田が2枚目はおまけみたいなことを言っていたけれど、
その気持ちはわからんでもない。
というのも、1枚目は横浜パシフィコでオーケストラと一緒に演奏したもので
もしかしたらもう2度と聞くことができないもの。
(2枚目は京都磔磔での4人で行ったライヴ。演奏した曲はいいけどねー)
本来やりたい演奏は1枚目のほうなのかなーとしみじみ感じるわけですわ。


このアルバムですごいのは、初期の名曲「春風」、インスト曲「惑星づくり」、
ワルツを踊れの「アナーキー・イン・ザ・ムジーク」。
そして、バンド編成によって進化・変化をし続けてきた「World's End Supernova」の4曲は確実。
(曲がいいとか言い出すときりがないので、演奏がいいと感じたもので。)
特に惑星づくりのアレンジの素晴らしさといったら、それはもう!
アルバム「図鑑」のときはエレクトロニクスを使いたかったんだろうなーと感じる一曲だけれども、
このアルバムではドラムの入る瞬間の感じがすごくいいし、
ストリングスと絡んでいく時のビルドアップ感がもうたまらん。
そして、World's End Supernova。
クリストファー在籍時代はファンクバージョンがすごくよかったという話を友達から聞いていたが、
このアルバムでのストリングスと絡みながらの跳ねる感じのドラムとうねるベースが非常に素敵。
もちろんライブで見たいですわー。もう借りてから毎日聞いてますわ。


ということで、ものすごくオススメです。
くるりよくわからんって人はこれから聞けばいいんだと思います。
ツタヤで借りれます。(まだ新作だろうけど)
買わなくてもいいから、借りてでも聞いたほうがいいよ。
そして、もう一度だけでいいからこの編成でライブやってほしいよ。
できるならフジロックで。
フジロックの話ばっかりしている気がするけれど)