「三位一体モデル」は世の中の分解方法

目次

第一章 三位一体モデルとは、何か。
第二章 「霊」とはいったい、何なのか。
第三章 「三位一体」で現代社会を解き明かす。

内容

糸井重里いわく、「歴史に鍛え抜かれて生き残った、筋金入りの思考モデル」である
「三位一体モデル」について、人類学者の中沢新一が講演したものを活字化したもの。


キリスト教での神の存在方法が三位一体ということで、
それがどんな考え方にも使えるよ!ということ。


その三つは、父(社会的な法)、子(幻想力)、精霊(増殖力)。
物事をこの3つに分解して考えることで何が多すぎるのか足りないのかを考えることが出来る。
とのこと。
(僕の要約力では合っているか不安です)

感想

ひとことで言えば、一読しただけでは全然わからん。
説明が足りていないのと、紹介されている事例が規模のでかいものばかりだと思う。
最後についている「座談会」がなかったら、使い方について??な状態で終わっていたはず。

よく考えればこれはマーケティングでいう4Pみたいなもんで、
世の中の分解方法のひとつだと自分の中で折り合いがつけば使いこなしていくうちに分かっていくでしょ。


何とも不思議な本である。
人に薦めてみたいとは思う。
でも、その時は「これいい本だよー」っていうよりは、
「ねぇねぇ、この本何言ってるかわからないけどすごそうだよ。読んで教えてよ!」
みたいな感じになりそう。


結局のところ、社会的な法ってなんやねん、幻想力ってなんやねんっていう疑問は残る。
でも、でも、これで分解できるんだよ!ってものを提示するパワーって素敵だと思うところです。

おまけ

ほぼ日では、関連コーナーがありました。
http://www.1101.com/books/trinity/index.html
これも併せて読むと理解が深まるのかもな。
まだ自分の中に吸収しきれていないのでもう一度読みます。