中国産冷凍餃子事件と精神資本主義

餃子事件と家

中国産の冷凍餃子の事件すごいみたい。
食べて、数秒後に椅子から落ちて救急車で意識不明になったとか。
怖すぎ。


で、この事件から1日経ち我が家でもちょっとした影響が。
母「骨抜きのさばを買ったんだけど」
僕「(夕飯はさばか…)」
母「さばを獲ったのはノルウェーらしいけど」
僕「(ノルウェーはサーモンだけじゃないんだな)」
母「骨を抜いてるのは、中国なんだって。変な薬品とか使ってないかしら」
僕「(骨溶かす薬とかあるのかな?)」
中国産でなくても、中国でいじったものに対する不安があるようです。

メガトレンド2010

そこで、思い出したのが「メガトレンド2010」でした。

この本では、新しい資本主義として「情報資本主義」をベースにした
「精神資本主義」がテーマで書かれています。
内容は、LOHAS的消費トレンドや禅・ヨガ、スピリチュアルとか怪しさ満載な内容でした。
精神的にいいものを望むニーズが高まれば、今までの価格による需要と供給の関係が根底から崩れる。
それによって、資本主義が癒されるという結論でした。


読んだ段階では、「確かにそういう人はいるだろうけど、ごく一部の動きだろうな」とか
「それは、アメリカみたいな不健康な食事を取っていればそうだろうな」とか
そんな感想ばかりであまりしっくりきませんでした。
(今でも、本としてはあまり良くないと思っていますが)

餃子事件によって、精神資本主義へ

でも、今回の事件が与える我が家への影響を見て、そうでもないことに気が付いたというわけです。
「中国産や中国を経由した食品がいくら安くても買わない」という消費者が大量に出てくるかもしれません。
狂牛病は実際に報道されることがなかったけど、今回のは重症者も出てしまったわけで。
こういう状況が、精神資本主義なんでしょうね。


そうすると、これからはコストを削減するために十分な説明責任が必要になるはず。
中国の工場では、「こういう手法で加工しています」とか、「こういう農薬使ってます」とか。
説明が不足している商品は買われなくなる時代はもうすぐそこまで来ているのかも。


後はどの時点で、不安から購買へと移りかわるかが個人的には注目しています。
それにしても、今回の事件はインパクトが大きかった。