「個」を見つめるダイアローグ
ブックオフでたまたま見つけた本。
村上龍×伊藤穰一って組み合わせだけで大喜び。
村上龍の「希望の国のエクソダス」が自分にはすごく刺さった小説だった。
今まで、小説を読み返すってことはあまりしなかったけど、
この小説だけは複数回読んだ。
自分はなんでこんなに村上龍に魅かれるのだろう?
というのは近いうちに考えないといけない問いだと思っています。
話が大きく、本からズレてしまったけど以下刺さった部分と自分の感想。
この本を読む前に村上龍の「半島を出よ」の最初100ページぐらい読んでおくと、
今のモードがわかってこの対談も分かりやすくなると思います。
- インターネットの世界でのカッコいい人とは
いろんな本に書かれているけど、「オープンソース」なのかなと。
- 教育とメディアはむかしながらの手法を踏襲して、一番変化がない分野
メディアについては、システムとパラダイムの問題で限界が来ている。
- 「本音と建前」と定義を明らかにしないまま議論を行う日本人
本音と建前の違いは本心を語ることではなく、利害を表に出すか出さないか
という話にはおぉと思いました。
- 日本には「リスペクト」という概念が存在しない
いい悪いの問題ではなく、どうやらそういうことだと。
「尊敬」「敬意」とかとは違う概念のリスペクト。
リスペクトって武士道的な精神な気がするんだけどな。
- 「何が気にかかるのか、どうすればみんながハッピーになれるのか」
伊藤さんの言葉。
伊藤さんは世界で活躍しているだけあって、多くの刺激を受けているし視点が広い。
この本を読んで考えたこと
1.キーワードは「オープンソース」かなと
理系の人の「オープンソース」がいわゆるソフトなどの開発だとしたときに、
文系の人や、芸術系(?)の「オープンソース」って何になるのだろう?
というのが、今一番の興味。
この本の中では、
文系の「オープンソース」になりそうな例として、「万国共通の歴史を作成する」プロジェクトがあった。
これは、確かにすごいだろうと。絶対にやるべきだろうと思う。
じゃあ、芸術関係の人は?というと、
例としては、コミケ(コミックマーケット)とか同人誌なのではないかなと思う。
ジャンプマンガで流行るのも、BLとして描けそうなのが多いし。
(必ずしもそうではないと思いますが)
国を跨いで、たくさんの人が出来ることってあると思うし、
見つけたい!参加したい!
そのためにも、英語勉強しなくちゃ!
2.日本を外側から見る視点を身につけるには?
やっぱり、一度海外に行かないとマズイなと思った。
何を吸収するつもりなのか、真剣に考えて海外に行く。
つーか、やっぱり言語の壁がでかい。
だって、国と国の比較が自分の目では出来ていない。
何かを比較することが出来なければ、自分がどういう状況に置かれているのかわからない。