サイバージャーナリズム論
所属している、オンラインジャーナリズムの勉強をしているゼミの論文のために読む。
よくも言えば、網羅的に書いてある。
悪く言えば、一つの内容が浅い。
新書的な本でした。
以下、自分にささったところ
- 日本で日記的なブログが多いのは、就職に関する考えがアメリカと違うから。
つまり、転職に関する考えがまだまだ定着していないため、
(働いたことがない+若いため、その考えが本当にないのかは定かではないですが)
「自分が何を身につけているのか」をアピールしようという考えが薄い。
- ネット世論と実際の民意の違い
有名な論点ですが、スモールワールド論から心理学を使って解説。
自分がゼミ論で使おうとしていた説明手法と同じで焦る。。
- みんなの言うことは正しいのか??
ジェームズ・スロウィッキーの『「みんなの意見」は案外正しい』という本に書いてある条件を
全て満たすのはどうやら厳しいようだ。
(この本から引用すると孫引きになってしまうので書けませんが)
以下、読んでいて考えたこと。
1.ジャーナリストについて定義することは誰にとってメリットがあるのか?
ジャーナリストを定義することは、現在ジャーナリストと名乗っている人の既得権益を守る以外に
何のメリットがあるのでしょう?
ジャーナリストの書いた記事以外信用してはいけない法律があるわけじゃあるまいし、
プライドを守るためだけにある肩書きでしょうが。
メディアリテラシーを身につける必要があるなぁとは日々思っていますが、
身につければ、誰が発信した情報でも常に「これ、ほんとうか?」と考えるようになる。
そのとき、「俺はジャーナリストだから大丈夫だ!」なんて考えは通用しないと思うのだけど。
テレビ業界を巡る章があったので、このことも思い出してみた。
僕らが支払った料金で作った番組を僕らが自由に見れないのはちょっとむかつく。
なぜ、DVDで買いなおさなければならない?
視聴料金の不払いが増えているけど、払っている人にはパスワードか何かを発行して、
過去の番組に自由にアクセスするシステムを作れば普通に払うと思うけどな。
BSでしか見れない「未来への提言」シリーズとか、茂木健一郎が出てる「プロフェッショナル」とか
見たいけど、見逃している番組は結構多い。
iTunesから無料で(無料じゃなかったら、絶対見ない)ダウンロードできたら
iPodでNHKの番組見まくるね。
技術的に出来ない話ではないと思うのだけど、詳しくないので現実性はわからないです。
番組内で使っている音楽の著作権とかの話になるのかな??