英ガーディアン紙の生き残り事例が面白い。

朝日新聞社広告局のウェブサイトで
http://adv.asahi.com/
新聞のメディアの価値を上げるためであろう連載が数多く行われているのですが、
その中でも英ガーディアン紙の事例が面白いなぁと思います。


ガーディアン紙の現在の状況は以下のようです。

現在ガーディアンの発行部数は約33万部で全国高級紙としては3位、日曜紙のオブザーバーは40万部ほど。不況で厳しい経営状況に置かれている点では例外でなく、2008年度はグループ全体で3,680万ポンド(約59億円)の営業赤字。今年1月から新聞代を1部90ペンス(オブザーバーは2ポンド)に値上げしたが、赤字を埋めるまでの収益増には至っていない。
http://adv.asahi.com/modules/overseas/index.php/content0007.html

新聞の不況というのはどこもかしこも同じというか。
やっぱり費用対効果を問われたときには何も出来ないというか中々難しいので広告も出稿しにくい。
そこでデジタルのほうに舵を切ったということだけれどもそれがかなり極端で面白い。
すこし眺めの引用にはなりますが。

中でも、軌道に乗っているのが、旅行商品の開発・販売や出会いサイトだ。オンラインショッピングも盛況で、中でもユニークなのはHome Exchangeというサイトの運営。旅行などで留守にする自宅を会員同士で交換し、互いに泊まり歩こうというものだ。有料会員にさえなれば、宿泊費無料で世界中の会員宅に泊まることができる。「宿泊先で掃除などの家事をしなくてはいけないけど、地域コミュニティーとの交流も楽しめるし、ひと味違った旅行体験ができる」とモーガンロッキーさんは笑う。やみつきになった社員もいるそうだ。
 現在新しいビジネスモデルとして検討され、話題を呼んでいるのが、ユーザーによる有料制会員クラブの運営だ。「Guardian.co.uk」は現況通り無料配信とし、別個に会員限定の記事・ビデオ配信、イベント招待、オンラインショッピングなどのコンテンツを配信しようというものだ。成功すれば、ロイヤルティの高いユーザーを囲い込むというメリットを享受できるという。
http://adv.asahi.com/modules/overseas/index.php/content0008.html

要は新聞社がコミュニティサイトをやってしまっているってことでしょ。
朝日新聞SNSをやってしまっているようなものでしょうか?
それはもともとの新聞社の役割は果たしていない気はしますが、
mixiなんかでもニュースが重要なコンテンツになっている今、
そういったニュースを提供している会社がコミュニティビジネスに手を出すのもありなのかも。
いや、日本の新聞社が同じことをやったらかなり痛い目に遭うと思うけれどもね。
そういった運営のセンスも経験もまるでないですし。


この連載自体かなり楽しみですが、なぜか1ヶ月に一度の連載なんですよね。
だいぶ困っておりますので担当の方に期待です。