「第8回モバイル広告大賞」グランプリ、日本マクドナルドの「トクするアプリ」だそうで

ディーツーコミュニケーションズ(D2C)は6月4日、優れた携帯電話向け広告を表彰する「第8回モバイル広告大賞」の受賞作品を発表した。グランプリには日本マクドナルドの「トクするアプリ(おサイフケータイ)/トクするケータイサイト」を選んだ。この作品は、エントリーしたマーケティング部門でも「優秀賞」に選ばれている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090604/196701/

これは選考基準がだいぶ気になるなぁというところ。
選考委員長の嶋口さんのコメントを引用すると

本年の応募作品から感ずることは、モバイル広告が仕組みの新規性や表現のユニーク性のみでなく、実質的な事業成果を高める重要なビジネス・ツールとして本格的に事業経営の表舞台へ上ってきたという印象である。今回のグランプリになったマクドナルドの作品は、これまでのモバイル広告の思想や手法を巧みに統合して全国レベルで展開し、高いビジネス成果を示したという点で一つのエポック・メーキングたりうる作品といえる。さらなる全体レベルの発展を期待してやまない。
http://www.d2c.co.jp/library/profile/news/2009/d2cnews_09.06.04.pdf

思うんだけど、マックのクーポンって別に広告として優れているとかではなくて、
マック自体が値上げを繰り返していった結果、
クーポンを使ったときだけ今ままでのマックのイメージであるところの「安さ」を
感じられることだけが利用の理由だと思うのだよね。


ここにはクリエイティブな要素は一切ない、つーかチラシをモバイルサイトにしているだけだし。
もちろん、クーポンで何が売れやすいかみたいなデータを活用しているんだろうが、
これが「広告大賞」かぁーみたいな気持ちはありつつ。
これをグランプリに選ぶってことは「広告=モノ・サービスをより販売するためのもの」
みたいなことを強く押し出したいのかなぁと思うところです。


だけど、入賞企業をいろいろ見ていくと、
鴨川ホルモー」みたいなこの商品特別売れたっけ?みたいなものもあって、
この辺りがこういった選考基準の中で入ってくるのはよくわからず。


制作会社はバラバラで、GT、バスキュール、ロボット、zeronanaとPCでも強いところが
そのまま受賞している印象。
モバイルを絡めてキャンペーンを提案出来るところが普通に強い状況。
モバイルの広告会社がこの領域に入っていくのが健全なんじゃないのかなとも思いつつ。
何はともあれ受賞企業の皆様、おめでとうございます。