そういえば、「おくりびと」を見ました。

フランスに行く途中の飛行機でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」を見ました。

第81回米アカデミー賞で日本映画初の外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の2月28日、3月1日の2日間の動員が約30万人、興収が約3億2000万円となり、公開中の映画で1位を獲得したことが2日、分かった。
http://www.sanspo.com/geino/news/090303/gnj0903030501010-n1.htm

いやいや、すごい人気ですね。
僕はANAの飛行機に乗っていったんですが僕の周りは5〜6人ぐらいは最終的にみんな見てました笑。
トイレに行くときに他の人の画面覗いていくと、まぁみんな見てる。
アカデミー賞の経済効果ってすげーなとしみじみ。
映画館に行くかどうかは別にしても、飛行機乗ってなかったらレンタル屋で借りただろうし、
賞を取っていなかったら見ることのない人まで巻き込む力はすごいです。


で、感想。
設定を言っただけで最後のオチはだいたいわかる話になってます。
なので、別にストーリーが素晴らしいとかそういう感じではなかった。
ただ、日本人の死との向き合いかたであったりというのは表現されていて、
それがアメリカ人から見るととても興味深かかったのかなと思った。
とはいえ、基本的に感情移入しやすい性格なので隣の人がレッドクリフを見ている中ひとり号泣。
なんか申し訳ないことしたなと思いつつ、去年先輩が亡くなったこととか、
じいちゃんが死んじゃったときのこととかいろいろ思い出した。
だって、こんな丁寧な儀式あったっけ?みたいな感じなんですよ。
最後のほうは本木雅弘の納棺のときの動きが美しすぎて、びっくりします。
これを見るためだめに映画見てもいいと思う。
すごく美しい。
職業としてこの仕事をしている人は本当にすごいと思う。
この映画でも「もう少しまともな仕事に就けよ」って言われる場面があって、
この映画によって価値観は微妙に変わるかもしれないがそれでも大きくは変わらないと思う。


一時はもてはやされて話題になってもすぐに忘れられてまた厳しい状況に戻ると思う。
それでも、頑張ってほしいと思う。残念ながら僕はならないと思うので。