CDショップ大賞なんてのがあるとは

風とロックブログで知ったのだけれども、CDショップ大賞なんてのがあるんだね。

「この国には、過小評価されている音楽が多すぎる。」という問題意識のもとCDショップ店員が「この作品を心から売りたい」「お客様に絶対聴いてもらいたい」と感じる作品を選考します。

一般の音楽ファンの方々に、これまで知らなかった素晴らしい作品、アーティストとの出会いをもたらすような賞でありたいと考えます。
http://www.cdshop-kumiai.jp/cdshop-taisho/

で、1次のノミネート作品はこれ。

これまで知らなかった素晴らしい作品とか大風呂敷広げている割りに
ミスチルとか宇多田ヒカルとか木村カエラとかが入っているのがどうもなぁと。
個人的には曽我部恵一BANDとZAZENBOYSの2つがお勧めですけれども。


売れ筋の商品がここに入ってくると、別に改めてやる必要がないんじゃないかと思うんですよね。
ミスチルは僕個人の感想では全曲同じ曲に聞こえるびっくりするほどの金太郎飴アルバムで
1回通して聞くだけで苦痛でしょうがなかった記憶がある。
投票する人数が増えれば増えるほど、個性的なものが埋もれていくように感じる。


というのも、本屋大賞のノミネート作品に関する中俣さんの分析が面白いなぁと思っていて、

去年までとはうって変わって、書店の棚を忠実に反映したようなラインナップとなっている。これらの本はいまでも書店の棚で平積みされているはずで、このあたりの本を売るためなら、わざわざ「本屋大賞」をやる意味がないのではないか。


本屋大賞の過去のノミネート作が載っているページを見ると、参加する書店員が急激に増えている(第1回から第6回まで順に、299、269、368、 779、1037、1070)。ノミネート作が書店の平台を反映してしまう傾向は、参加する書店員の拡大と関係があると思うが、これが「書店員が選ぶ本の賞」の限界かもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090127#p2


この分析をCDショップ大賞にあてはめると、
アルバイトやパートにまで投票すると音楽聴くのに体張る人や、
新しいものを発見していこうという意識が低い人たちまで範囲に入ってくるので
売れ筋が上位に上がってくるのだろうなぁと思う。
取り組みとしてはとても面白いので、二次の結果でいろいろ判断することになるのかなぁと思う。


あとは、本屋大賞のようにこれで選ばれたから買ってみようと思うような賞になるかだろうな。
それは、賞の知名度もそうだしCDを買うような人たちの気持ちの持ちかたもそうだし。
例えば、ジャニーズのCDだけわんさか買っているような人たちが
こういった賞でノミネートされるようなCDを併せて買ってみようとなるのだろうか?
その辺りも非常に興味がある。