就職氷河期と煽ることによってさらに厳しくなる就活

去年、今年と続いた売り手市場の新卒の就職活動。
リーマンショックによって金融への信頼の低下などなどで、
来年はどうやら就職氷河期に逆戻りするのではという記事が出ている。


たぶん、今年はみんなが辛い就職活動になりそう。
去年より遥かに多くの人が疲弊しながら行う就職活動。
それの理由にはいくつか僕が就職活動中に聞かされた発言がある。


それは、
「この時期(4月)になっても、まだ就職活動の顔になっていない学生が多い」
というもの。これはいくつかの企業で聞いた。
こんな発言があるなんてことを就職氷河期に就活していた方知ったらふざけんなと思うだろう。
売り手市場、売り手市場と煽ったもんだから就職活動を行う学生の側に
「どうせどこか就職できるでしょー。」というあっても全く役に立たない余裕が生まれた。


その結果、いくつかの企業の採用で落とされたりして真剣に考える場面が来るまで、
まだ就職活動を受ける状態になっていない学生がかなりいた。
ただ企業の採用活動は早期化しているので、早い段階で就職活動の準備をしていた学生、
早い段階で就職活動に対して覚悟を決めていた学生に関してはかなり早く決まっていた。
売り手市場でもなかなか決まらない学生がいたのは、
企業側の採用ラインに対して学生のレベルが第1のピークの時に達していなかったと考えられる。
でも、それは企業が悪いわけではなく学生が悪い。
だから就職活動は厳しいという発言をする学生は一定数いる。がその一部は無視してもいいだろう。

昨年の調査と比べ、「採用増」の企業は8%→5%へと減り、採用減の企業は2%→8%に増えた。採用減の理由は、ほとんどが「先行きの不透明感」「景気減速」「企業業績悪化」ということだった。このように10月上旬段階では、大きな変化が見られず、6割強の企業が「前年並み」としているのは心強い。サブプライムの影響が懸念されるものの新卒採用に代表される若手人材、理工系人材へのニーズが高く、引き続き採用をしていこうという意向のようだ。
ただし、この調査で気になるのは、「未定」とする企業の多さだ(27%)。そこで、「未定」と回答した企業にその理由をきいたところ、「採用計画の決定時期は、例年2月、まだ検討もしていない」(金融)と説明する企業が多かったが、よく聞けば、「昨年は、採用増にするかどうかで未定だったが、今年は、採用減にすることが検討中で未定とした」(電子機器)という。未定の意味が、昨年と大きく違うのである。
http://bcpsjk.exblog.jp/10113358/

数字で見ると大きく変化があるようには見えないけれど、
あれだけ連日報道がなされればどれだけ世の中に興味が無い学生でも危機感を覚える。
先日行われた合同説明会に後輩が行ったそうだが、かなりの混み具合だったそうだ。
リクナビLIVEに5万人(合計だか1日でだかはよく知らないが)も集まったそうだ)


今年までの就職活動は早い段階で準備を進めていた学生にとっては、
それはもう「売り手市場」だっただろう。
ただ、来年から本格化する2010年採用はそうではない。
危機感を煽られることにより数字以上の厳しい争いが起きる。
危機感を煽られることにより就職活動の早期化が起き、疲弊に繋がる。
と思っている。