CDが売れない時代なのは工夫しないからだと思うけどね

今日発売の高城剛のCDを買ってきた。
5曲を2種類のリミックスで全10曲、それにDVDが6曲。
これで、1000円。
驚きをぶっ通して、唖然とせざるを得ない価格。
このことについて高城は自身のブログでこう語っている。

そして、あらゆるものが安くなっている時代、
実際、音楽製作費は、10年前と比べて、4分の1以下だ。
なのに、CDの価格が10年以上変わらないというのは、おかしい。
そして、その価格をなんとも思わないアーティストは、もっとおかしい。
http://blog.honeyee.com/ttakashiro/archives/2008/07/08/index.html

もちろん、ジャンルとしてはハウスなのでCDで発売されれば、
CDJでそのまま使えるので非常にいい感じである。
今から、DVDも見ますが期待が高まるところです。


このCDを買ったことで、音楽業界について考えることは多い。
今の音楽業界のごたごたの原因は
音楽を手に入れるための方法がたくさんありすぎるのだと思う。
レンタル、itunes、着うたフル、CD、違法も含めれば共有ソフト。
そのそれぞれで価格が違う。


レンタルだと、2週間待てばだいたいのシングルもアルバムも借りることが出来る。
価格は100円〜400円といった感じ。


itunesも着うたフルも1曲、100〜200円といったところだろう。
シングルを最速かつ安価で手に入れるならこの方法がいいのかもしれない。


で、CD。これが高い。
いろいろなおまけを付けてもアルバムだと2000〜3500円といったところか。
物欲を満たすのにはいいけど(棚にプラスチックが増えていくだけ)
それ以外では他の方法よりもメリットがあるとは思わない。
音楽を聴くだけにしては高すぎるのだ。


RadioheadNine Inch Nailsも自分たちのアルバムを無料で
ダウンロードできる形にして物議を醸した。
そういった、話題がなかったかのように今までと同じ方法で販売され、
著作権を振りかざして消費者を非難する。


まず、消費者に合った価格で販売する必要があるのではないか?
妥当なのはシングルなら300〜500円、アルバムなら1000〜1500円だろう。
もしくは、全てのCDを枚数限定にするなどしてプレミアをつける以外に
価格を維持する方法はないと思う。


実際のところ、海外のアーティストはCDの売り上げよりも
ライブの売り上げのほうが多くなっている例が出てきている。
(UKのステレオ・フォニックスなんかがそうだと思う。)


ここからはツアーやらグッズやら全てを計算して収支を考えるような時代が来たはずなのだ。
本当は歌が下手くそで、ライブがやれないような歌手なんていらないっつーことだ。
(そんなのは本当は当たり前のはずなのに。技術の発展が逆にこれを妨げた。)
1000円でCDアルバムが作れてしまう。
この事実を消費者が知ってしまった以上、
3000円でCDを出す意味をしっかり説明する必要がある。