坂井直樹さんとチームラボの猪子寿之さんの対談聞いてきた

今日は、apple store ginzaでコンセプターの坂井直樹さんとチームラボの猪子寿之さんの対談があり
就活の帰りに聞いてきました。銀座はとてもキレイな街ですね。

au社外デザインプロデューサーも務めるコンセプターの坂井直樹氏が、新しいインターフェイス概念の携帯電話「actface」を手がけたチームラボ株式会社の猪子寿之社長と「これからのケイタイ/ケイタイが変わると社会が変わる」をテーマに語り合います。デザインの観点から未来の社会を見つめる、興味深いトークにご期待ください。

という前フリだったので、ワクワク。
時間変更を知らずに行ってしまい、ちょっと外で時間つぶそうと思ってエレベーター降りたら、
坂井さんがいてびっくり!!「うわ、どうしよ…。」と面接より緊張して大したこと言えませんでした。
あぅー。

対談の流れ

で、流れとしてはまず坂井さんがキーノート使ってサクサクとプレゼン。
気になったのは、高城剛が言っているケータイトリプルX論と電化製品の話でしたね。
将来的に電化製品は、建物か携帯電話のどちらかにインストールされるとのことでした。
冷蔵庫とか、洗濯機とかは建物に。ケータイには後何がインストールされるのだろう?


あと、ケータイの販売が牛乳型価値製品からワイン型価値製品に変わりつつあるってことも言ってました。
牛乳はパッケージや産地が変わっても大きく値段が変わらない。
逆にワインは年代・産地などなどによって付加価値がつき同じ容量でも大きく値段が変わる。
携帯電話も付加価値がつくことで値段が大きく変わるビジネスになりつつあると。
面白い考察だなぁーと思いました。


その後は、チームラボの方が去年の「ケータイがケータイし忘れていたもの」展に出していた
http://www.au.kddi.com/au_design_project/models/2007/
「actface」の「Play」と「Rhythm」という2つのコンセプトモデルについてプレゼン。
人間とケータイというインターフェースの関係性の中で、
ボタンを押すという行為はなくならないという分析から、
「Play」は携帯電話を使っていて楽しいと思わせるもの、
「Rhythm」は使っていて気持ちいいと思わせるものを目指したということでした。
「ケータイがケータイし忘れていたもの」展で見たときは、
とりあえずディスプレイが三面あるだけで何がすごいんだろ?
って感じでしたが、今日のプレゼン見て「Rhythm」のほうはすごく使ってみたいと感じました。

ケータイと社会との関係

ここで、一度整理。ケータイの機能が進化すると、人の行動も変わるというのは良く知られたところ。
最初に、電話だけ出来たときにはまさしく「携帯電話」だったわけだけども
それにメールの機能がついたことで「親指族」や文通文化が成立。
i-modeからインターネットが出来るようになったことで、着メロとか様々なビジネスが立ち上がり、
カメラがついたことで写メールや、有名人を見つけると写真で撮影するなんて行動が生まれる。
まぁ、最も身近なツールだけに影響度も高いわけです。
さらに、個人認証がつくことで唯一無二のメディアになっています。

デザインによる行動の変化はあるのか?

と、新しい機能なりが追加されると行動が変化するのは分かるんだけど、
デザインが変わることでも変化が起こるのかが今日のテーマだったような?
これに対しては、INFOBARの登場によってユーザーがデザインについて話すようになった
というのが一例としてあるみたいです。
任天堂wiiやDSってのはゲーム機の使い方自体をデザインし直したことで
爆発的にユーザー層を拡大している。
ケータイにはまだそういったものがないように感じます。
ちなみに、チームラボの「actface」はこういったところにすごく意識的だなと感じました。
今までは、「コミュニケーションを取るためにインタフェースを使う」だったものを
「actface」を使うことで「インターフェースが見たいためにケータイを使う」ように
デザインしたみたいなことを言ってました。
まぁ、そういうことですよね。

こういう画期的な製品のプロモーションの難しさ

使ったときの感覚を一新させるようなサービスが出たときってのは
プロモーションが難しいなぁと最近思っています。
正直、マスコミはiPhoneのすごさをイマイチ伝えきれていないように感じていました。
そのため、国内では日本の携帯のほうが性能いいし変える必要なくねって声が良く聞かれます。
(恥ずかしながら自分もそうでしたが…。)
でも、iPod Touchが出て触った瞬間、僕はすぐにappleに降参しました。
触ってる感じがすっげー気持ちいい。容量のでかいのが発売されたらすごく欲しいです。
wiiも発売前はなんか魅力がイマイチ伝わらず「どうなんだろー。」とか思ってたけど、
実際やってみたらアホか!ってぐらい面白くてびっくりしました。
この辺をチームラボの方にお尋ねしたら、
実際に使ってみて「ヤバい!」ってのが口コミで広がればいいんじゃない?
wiiのCMもiPod TouchのCMも使ってるシーンしか映ってないじゃん
という感じで解答していただきました。
なるほど。勉強になります。未熟者の質問にありがとうございます。
そうすると、報道するメディアの役割とはどこにいってしまうのやら。難しいところですね。



ちなみに明日は…
SAKAI PODCASTS 2.0公開収録「菱川勢一×坂井直樹」
でまたアップルストアに行かないと。あぅー。でも楽しみ楽しみ。