グレート・ギャツビー


村上春樹が訳者あとがきで、「これまでの人生で巡り合ったもっとも重要な本」に挙げた
スコット フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」。


ひとことで言えば、昔の恋人を取り戻すためのひと夏の物語なんだけど、
一言でまとめてしまったことに罪悪感を覚えるほどすばらしい小説。


ひとことでまとめられる物語に登場人物の重厚な背景や感情を織り込んでいくことで、
出てくる登場人物に対して、そこにいるような感覚を覚える。
自分にとって、特別になる小説はそういうものだろう。


個人的には、ストーリーよりも小説のラスト10ページに感動した。
文が輝いていて、一回読んだだけではまともに理解することが出来なかった。
本当に、文章が輝いてた。
この文章のためだけに、僕はこの小説を読む価値があると思う。