国のない男

雑誌BRUTUSの2008年1/1・1/15合併号で
爆笑問題の太田が薦めていたカート・ヴォネガットの『国のない男』を読んだ。

全部で150ページぐらいのエッセイなのだが、
心に刺さる言葉に満ち溢れている本だった。
いくつか引用。

THAT'S THE END OF GOOD NEWS ABOUT ANYTHING.
OUR PLANET'S IMMUNE SYSTEM IS TRYING TO GET RID OF PEOPLE.
THIS IS SURE THE WAY TO DO THAT.

じつは、だれも認めようとしないが、われわれは全員化石燃料中毒者なのだ。
そして、現在、ドラックを絶たれる寸前の中毒患者のように、われわれの指導者たちは
暴力的な犯罪を犯している。

幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなりしてほしい。
「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」と。

これ以上書いていくと、きりがなくなってしまう。
ほとんどのページに書いてある文章を引用しないといけなくなってしまう。


さぁ、問題はこの言葉を抱えてどう生きていけばいいんだよ…ってことだ。

どうしようもない人間に生まれて、
かけがえのない存在であるはずの地球をぶっ壊して、
幸せなのかどうかも、判断できない。

なんて、どうすればいいんだろうね。

今、自分に出来ることはヴォネガットの遺した言葉を胸にしまって、
昨日の自分よりも少しよくするために生きることしか出来ないんだろうな。