トリプルメディア、トリプルスクリーンが効く商品、効かない商品について

ホンダの渡辺春樹さんのインタビューがあるといつも読んでしまうのだけれども、
それはトリプルメディアとトリプルスクリーンについてまとまった考えを持っているからなのだろうなぁ。

―トリプルメディアとトリプルスクリーンを掛け合わせるというメディア戦略は、どの業種でも取り入れることが可能なのでしょうか。

渡辺:商材によってマーケティングの手法は変わります。車の場合は価格が高く、お客様の購買サイクルも長い傾向にあります。お客様側からすれば、購買までのプロセスに要する情報量が非常に多くなりますので、インターネットが非常にマッチしています。しかしこれが日用品や飲料といった商材であれば、店頭で直接買って試すほうが手っ取り早いでしょうし、代替品が数多くありますから、購入までの過程においてインターネットを使う必然性はあまり高くはありません。トリプルメディア、トリプルスクリーンの掛け合わせによるインターネットマーケティングは、そのような業界においてはそれほど有効ではないでしょうね。
http://trend.netadguide.yahoo.co.jp/guide/feature/view/36.html

自動車という高関与商品はWEBサイトで情報公開をする価値が高い。
十分すぎるほど情報を集めることで、いい買い物が出来ると考えやすいので。
だから、どんな商品でも凝ったWEBサイトを作ればいいわけではないということが書いてある。
では、どのあたりまでならモバイルなりWEBサイトでのプロモーションが効きやすいのだろうか。
今日出てきたいくつかのニュースを見ていて気になった。


一つ目は…

味の素は、「モバゲータウン」を含む大規模なクロスメディアキャンペーンを11月から12月にかけて展開する。
20代女性がターゲットの味の素のアミノ酸サプリメント「ノ・ミカタ」のキャンペーンでは、日本テレビSUPER SURPRISE」(毎週月〜金、夜7時放送)と連動したオリジナルテレビCMを放送するほか、PCサイト「第2日本テレビ」でのメイキング映像の配信、モバイルサイトでのキャンペーン、街頭イベント、交通広告などを展開する。
http://markezine.jp/article/detail/8770


http://nomikotsu.jp/pc/index.php
サプリメント×テレビ×モバイルゲーム。
トリプルスクリーンのうちのふたつ、テレビとモバイルで訴求。
例えば、薬局でサプリメントを買うとなったとき何で判断するか。その場でモバイルを使って調べるようなことはするか。
CMなんかでよく聞く企業もしくはPB商品を買い、検索とかは特にしない気がする。
そういう点で考えると、ブランド力アップが課題になるので、テレビ×モバイルゲームってのはありなのかもしれない。


二つ目は…

医薬・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は11月5日より、大手SNSmixi」内で、電通の人気キャラクター「豆しば」を利用した自社コンタクトレンズ製品のキャンペーンを始めた。「mixiアプリ」として豆しばが登場するゲームを配信し、同キャラクターに親しみを持ちやすい20―30歳代の女性にキャンペーン効果を期待する。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20091105/208981/


http://mixi.jp/pr_acuvue_oasys.pl?id=236
コンタクトレンズ×PC SNS
コンタクトレンズは性能で選んでいる気がするんだよなぁ。
一回買うと使い捨てでも1カ月とか3カ月とか使わないといけない。
そのときに、「豆しば」で気に入ったからこのレンズとはちょっと決めにくいと思う。
キャラクターでのイメージアップよりも、むしろ自動車みたいにオウンメディアが重要になるのかな。
特に眼科など出先で決めることが多いのでモバイルの公式サイトはあると便利かもしれない。
なので、個人的にはこのキャンペーンは効果あるのかな?と思ってしまう。


というわけで各企業、宣伝販促費を削っていることが多いのでWEBのキャンペーンでということも多いのかもしれないが
やって効果が出やすいであろう商品と、そうでない商品というのは絶対にあって、
何でもかんでもWEB使えば売れるってわけではないよ。という真っ当な感想しか出てこなかった。
現状では購入した後の利用時間がキーワードなのではと思いました。