アル・ライズ、ローラ・ライズ「ブランドは広告でつくれない 広告vsPR」
大学で履修しているメディア政策の授業で参考文献に挙げられていた本。
後期のメディア政策ではPRについての勉強なので、こういった過激なタイトルの本を薦めるのは納得。
以前に読んだ「ポジショニング」の本を書いた著者の本なので、
(以前書いた文はこちら。http://d.hatena.ne.jp/iga19/20081106/p2)
その知識が前提となった上での広告とPRの機能についての議論であるように感じる。
この本で何度も訴えているのは、
「ブランド構築にはPR、ブランド維持には広告。」
ということ。
言われてみれば確かになぁと思うことなのだけれども改めて言われると確かになぁと。
今は多くの人が広告が広告であることについて知っているわけで
広告でよいことをいくら言われても人々が信用しないという雰囲気はあるのかもしれない。
(もちろん、日本と他の国ではまた違うのかも知れないけれど)
そういった広告の効果を出すためにはPRで浸透させておくことが大事ということでしょう。
結論としてはそういうことなんだけれどもやはり訴えている奥底にあるのは
「ポジショニング」の考え方、消費者の頭の中にポジションを作ることがあるように思う。
ライン・エクステンションの章や、ネーミングの章で伝えているのもそのこと。
じゃあ、ポジショニングが正しくなかったときにこの本に書いてある議論は成り立つのかと言うと
やはり前提になっているので少しはてなになる。
最近、コミュニケーション・デザイン周りの勉強を始めたので、
今の今までどういった議論が行われたのかまだまだ勉強不足。
(この本では授業を受けていて自分に足りないなと思うところを補えていないがしょうがない。)
入社まで残り3ヶ月強。せっせと頑張ろう。
社長に読ませたい・・・
「PR」の重要性と、「広告」の崩壊
The Fall of Advertising and the Rise of Pr
広告とPRの違いに学べ!