音楽の次の配信形式は、アプリなのかなーと思った

AKB48iPhoneアプリで様々な情報発信をし始めているように、

音楽アーティストの次の表現の場はアプリなのかなーと思いました。


appstoreのランキングでその他で上位に上がったのは少女時代などもあり、
こちらは曲のPVが見れるようになっているアプリ。


一枚絵はさすがといったところですが、アプリを開いてからがちょっとダサい。。


ただ、この2アーティストぐらいで決めるわけにはいかないわけで
他に何か出てこないものかなーと思ったところで、
Soulwaxが「RadioSoulwax」というアプリをリリースしました。これが結構いい感じです。

Soulwax2manydjsの二人を含んだバンドで、エレクトロっぽい曲調が特徴のバンド。

現在は彼らのDJ MIXが一つだけ配信されていますが、
今後はさらに追加が予定されている模様。

再生の方法はStreamかDownloadか選択出来ます。
Downloadを選べるのはさすがといった感じ。
youtubeと連携するだけでは日常的に使えない人たちっているんですよ。。

で、試しに再生すると動画が再生されるんですが、
Sowlwaxと言うよりは2manydjsっぽい感じのMIXで様々な曲をとにかくバラバラにして
ビートだけ、ディスコっぽい展開だけでつないでいくという感じ。
その上秀逸なのが、おそらくその切り貼りしている曲のジャケットをいじっていく映像。
お金がかかった映像ではないけれどこのMIXで必要な映像でとにかく楽しい。
(視聴はhttp://www.2manydjs.com/でもできます。)


こういうアプリを見ると、Webのサイト以外にも、
常に手元にあるモバイルへの情報発信としてのアプリってのはありなんだろうなと思うところです。
ただyoutubeと繋げるってのはモバイルではあまりクールではないように思うのが
Facebookの企業ページなんかと違うところでしょうか。
必ずしも電波状況が優れていないとか、日本だとソフトバンクの回線がクソすぎるので
全てをストリーミングで発信するのはあまり適していないように思います。
そういったことを考えると、ダウンロードとストリームを選択できるRadioSoulwaxはよく出来てるなと思います。


近いうちにあのBjorkがアプリでアルバムをリリースするらしく、
これの出来如何ではアーティストの表現の場としてのアプリは一気に加速するように思います。
どちらかと言えばアーティスティックなBjorkなので間違いない出来なのではと思いますが。。

2007年にティンバランド(Timbaland)、デンジャ(Danja)らとのコラボも話題になった“Volta”を発表して以来となる久々の新作 “Biophilia”は、なんと楽曲の一部をiPadで制作、さらにapp(アプリケーション)形式のシリーズとしてリリースされることになるのだという。“Biophilia”について彼女は、「音楽、アプリ、インターネット、機器、そしてライブ・ショウを内包したマルチメディア・プロジェクト」「“Biophilia”はいかに音が自然の中で機能しているかを賛美するもので、惑星系から原子構造にいたるまで、宇宙の無限の可能性を探求する」と説明している。すでに昨年12月にはこの“Biophilia”からインスト曲が提供された“Solar System”というiPad専用電子ブック・アプリがiTunes app storeで配信されており、ビョークの公式サイトでの説明では「これまでになかった、iPadによるインタラクティブな書籍」とのこと。NASAJAXA提供の映像や3Dグラフィックによる天体の映像が音と共に楽しめるアプリのようだ。
http://bmr.jp/news/detail/0000010560.html

コーネリアスとかがこの手法で作ったらマジでヤバいものが出来そうな気がします。


音楽を映像と一緒に表現したいようなバンドやアーティストにとっては
app形式というのはかなりいい方法なのではと思います。

ただ、表現方法とは別の観点で考えると、この手法で一番クリアされるのはコピー問題だったりします。
現状おそらくコピー不能なメディアがappだったりするわけで
今流行(?)のフリーな動きに対して、もう少しお金を稼ぐことが出来る手法のように思います。
(とはいえ、RadioSoulwaxは無料だったりするわけで難しいところですが)
音楽業界にお金が回らなくなっている中で少しは面白そうな手法だと思います。
とはいえ、曲も大したことなく動画についてもこだわりがないみたいなアーティストはほんときつくなってくるというか、
作曲作詞能力、ライブでのパフォーマンス力、映像などでの表現力など全部の総合力で勝負していく時代になっていて
本当に大変だなーと思うところです。