「ブルーバレンタイン」を見た!

公開翌日に、一部で話題の映画ブルーバレンタインを見ました。

http://www.b-valentine.com/
最初からオチ(?)がわかっている状態で見ましたが、最後は号泣。
スタッフロールでも号泣といった感じでした。
とにかく見た後にいろんなことを話たくなる映画で、
主演の男と女どっちがいい悪いみたいな話になります。
なので、それとは違う視点で書けないかなあと思っています。


一般的に公開されているあらすじは以下のとおり。

ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)の夫婦は、娘のフランキー(フェイス・ウラディカ)との3人暮らし。長年の勉強の末、資格を取って病院で忙しく働く妻・シンディに対し、夫・ディーンの仕事は芳しくない。お互い相手に対し不満を抱えているが、口に出せば平和な生活が壊れてしまうことも知っている。出会った頃の二人は若く、夢があった。お互いに相手に夢中で毎日が輝いていた幸せな日々……。そんな二人の過去と現在が交錯しながら、愛の終わりと誕生が重なり合う……。

この映画は見る人のジェンダーについての考えを浮き彫りにするのではと思いました。
僕は、この設定男女の設定が逆だったらいろいろ話たくなるような映画にはならなかったように思います。

この映画の設定は
ディーン(夫):家族第一、仕事は肉体労働、性格が若干幼稚、ユニーク
シンディ(妻):仕事に追われている、自分の要求を言葉に出さない、フランキー(子)が元彼の子
シンディにあまりいい印象がなかったので、設定が出てこないですが(笑)だいたいこんな感じ。
この設定で妻側が別れを切り出すわけですが、見た後で
・男が性格が幼稚だから悪い
とか、
・他人の子まで懸命に愛してくれているディーン(夫)は偉い
みたいな、これは男性がやること、これは女性がやることといった先入観に囚われた発言が出がちです。
そして、夫のほうが悪い、妻のほうが悪いとそれぞれの価値観で考えることが出来る。


ただ、これが全く逆の設定、例えば
夫:ワーカホリック、言いたいことがあるように見えて言わない、子供は連れ子
妻:家族第一、仕事はパートタイム、性格がちょっと幼稚だけどウェットに富んでいる
という設定で夫が妻に幼稚過ぎるという理由で別れを切り出したとすると、
多くの人が「夫ふざけんな」となると思うんですよね。
この辺がバイアスがかかった考え方をしてしまう難しいところだなと思いました。


かなりいい映画ですが、上映館がかなり少ないのが本当に残念。
関東だとバルト9とシネマシャンテだけで、いったいどうなってるんだと言う感じ。
付き合い始めのカップルとかが行くと、
その日のうちに別れる可能性があるのでそのあたりは注意が必要です。。