「アラビアのロレンス」見てきた!

現在、午前十時の映画祭というのが全国の映画館でやっていて、
http://asa10.eiga.com/
昨日から一週間、六本木のTOHOシネマズで名作と名高い「アラビアのロレンス」が上映されるので見てきました。
しかも、今日限定で六本木の一番でかいスクリーン(キャパ700超)での公開で
そりゃこのチャンス逃すわけにはいかないだろということで行ってきました。


六本木の一番でかい7番スクリーンは以前にダイハード4の試写会で最前列で見るという、
罰ゲームなんだかすごい体験なんだかをして以来でしたが改めてデカイ。
ここで名作が見れるとか至福の時間よのうとか思ってたら上映開始。
と思ったらオーバーチェア(着席時間??)という真っ暗な映像に格調高い音楽が鳴り響き、
早くも睡魔が襲ってくるも撃退したところで映画スタート。
そして前半は長い長い2時間半。後半はあっという間の1時間半の4時間の体験でした。


で、見終わっての感想。
砂漠のシーンが前半永遠と続くわけですがこのシーンをどう見るか次第だなーと思いました。
僕は見ていてこう思いました。
ロレンスは前半の、砂漠という過酷な状況の中でミスなくミッションを達成することで
仲間からの信頼を勝ち取ると同時に自分に対しても自信を得る。
自信というものが如何に得難い物かということを描くための時間が2時間半。
その後、彼の自信はエロいオヤジにレイプされることで崩壊し、
動きまでナヨナヨしたものになるという自信失うのは一瞬だよということも同時に描いています。
(鞭打ちよりも、オヤジにケツを掘られることに恐怖するという凄まじいシーンもありましたが。。)


結局、彼は一時の幸運としか言えない事態により自らの運命が大きく左右されることになるという
大変かわいそうなお話だったように思います。
これは普遍的なテーマで、ビギナーズラックでうまくいったことがそのまま後々にも引きずられ、
次に失敗したときややりたくなくなったときは精神論で押し返されるという構図は
ここ日本の職場でも繰り返し行われていることでもあるように思います。
また、「自分の居場所はここにはない」ということを自信の喪失とともに感じる主人公には
ものすごく共感してしまう部分がありました。
そういったテーマを描くのにはあまりに長すぎる尺なのかも知れません。
でも、前半に砂漠での移動が如何に大変かをこれでもかと描かれることで、
後半のドライブ感が半端ないことになっています。


この映画は映画ランキング的なものを作るとたいていTOP10ぐらいに入る作品です。
確かにすごい作品だと思ったけれど、まだまだ消化不良のためかそこまでか??と思ったりもします。
DVDで小さい画面で見ていたらさらに評価が低かったと思います。
デカイ画面で見るからこその砂漠描写はこの部分だけにお金を払ってもいいのではないかと思う部分でした。
家にプロジェクターがあって、、、。って言う人以外はデカイスクリーンで見るのがいいと思います。