Klaxons @ 渋谷CLUB QUATTRO

誰もが愛してやまないKlaxonsのライブを見てきました。
今日の今日までAXだと思ってたら、それよりもさらにキャパの小さいクアトロで驚き。
結果的に涙が止まらない素晴らしいライブでした。


mixiに載っていたセットリストは以下の通り。
FLASHOVER
AS ABOVE SO BELOW
SAME SPACE
GRAVITY'S RAINBOW
VENUSIA
GOLDEN SKANS
TWIN FLAMES
TWO RECEIVERS
MAGICK
VALLEY OF CALM TREES
ECHOES
FUTURE MEMORIES
IT'S NOT OVER YET
(この後に一曲あったような??)
[Encore]
SURFING THE VOID
ATLANTIS TO INTERZONE
セットリスト見ればわかる通り、2ndと1stの曲が交互に演奏される展開。
まず、一曲目のFLASHOVERでものすごい重低音のベースが鳴り響き今までとは違うところを見せつけ、
僕に最初に大きく驚いたのは4曲目のGRAVITY'S RAINBOW。
たいていのライブというものは客を盛り上げるためもあり、
アルバム収録バージョンよりもbpmを上げて演奏するのが常ですが
今回のライブでは以前まではライブアンセムとなっていたこの曲をグッとbpmを落として演奏。
すると、なんだか2ndアルバムの曲みたいに聞こえるというマジック。


ここでこの2ndアルバムがKlaxonsがバンドとして音楽を鳴らすとどういったアルバムが出来上がるのか?
といったことにチャレンジしたことがわかり、それこそが今回のアルバムの発明であることを認識。
聞くまでは全く想像していなかったけれど、bpmを抑えたGRAVITY'S RAINBOWはすごいいいです。


そして、VENUSIA〜GOLDEN SKANS〜TWIN FLAMESの流れでもうひとつのことに気がつく。
このバンドのボーカルの掛け合いはエモーショナルめちゃくちゃいいなと。
the libertinesMando Diaoのようにマイクを奪い合いながらドライブしていくボーカルではないし、
正直そこまでボーカルが上手いバンドではないのだけれどこの二人(ドラム入れれば三人か?)の歌が
バンドとしてのKlaxonsの演奏を魅力的にしていることがわかった。


そしてまたしてもbpmを抑えながらも緩急をつけたMAGICKでフロアが盛り上がり
ECHOESで大合唱&みんなでモッシュ。これは普通に感動的な光景。

決して速いBPMの曲ではないのに異常なほどの盛り上がり。
そして、1stアルバムの締め曲IT'S NOT OVER YETはこのバンドモードのKlaxonsにすごく合う一曲。


アンコールは2ndの中でも比較的1stっぽい曲のSURFING THE VOIDから必殺アンセムATLANTIS TO INTERZONEへ。
やっぱりDJ!のボイスはすごい上がる。この曲だけは音源よりも速いモードでの演奏。
観客が狂ったように踊っていた。。今日一番の盛り上がり。

(このPV見ると、ニューレイヴなんて言われてたのが懐かしい。。)


ということで、今日もいろいろなことをしみじみと考えながらライブを見ていました。
最初のうちは、次のアルバムでKlaxonsもスタジアム仕様のアルバム制作に挑まなければいけないのかーとか思ってましたが
途中でボーカルの掛け合い、複雑なダンスビート、エキセントリックなギター、ベースリフというKlaxonsの特徴であるところは
1stだろうが、2ndだろうが変わっていないことに気がつき考えが変わりました。
むしろ、Klaxonsがバンドで演奏するという発明を手に入れた彼らは次のアルバムでRadioheadが「OK COMPUTER」を作ったように
間違いなく10年代に残る決定的なアルバムを作るのではないかと思ってしまいました。


2ndアルバムを出すまで大変だったという話は様々な雑誌の記事やらインタビューで読みましたが
その期間の努力やら練習が凄まじいバンドとしての強さとして結実した瞬間を目撃してしまいました。
なによりも、以前よりもライブで演奏するのが楽しそう。それが全てかもしれません。
とにかく、Klaxonsというバンドが一気に5段階ぐらい進化した瞬間を目撃した貴重な瞬間でした。よかった!!