「カールじいさんの空飛ぶ家」見てきた!
3D吹き替えで、ワーナー・マイカルMMにて。
3D初めてでしたが、ものすごい楽しい体験+いい映画でした。
以下、ネタバレ全開の感想です。
まず、冒頭のエリーが亡くなるまでのシーンは本当に素晴らしかったです。
会話シーンがほとんどないまま、この夫婦の関係を描いていくのですが、
年取ったエリーがピクニックに行く丘でカールに遅れをとってしまうシーンで既に泣きそうでした。というか、泣いた。
(開始3分ぐらい…)
内容としては、前半部分は「グラン・トリノ」に似ているなぁと思ったのですが、
コワルスキーばりの偏屈ジジィ、カールがボーイスカウトの少年ラッセルに冒険を通じて心を開いていくお話です。
ただ、イーストウッドの凄みがとんでもなかったコワルスキーに比べれば、
カールはアニメーションということもあり大変かわいらしいキャラクターでした。
ところどころ笑いもあり大変良くできたシーンでした。
終盤のブルドックが空気をあてられて「あわわわわ」となってるシーンとかは爆笑してしまいました。
序盤に出てくるあのアイテムが終盤でああやって機能するとはさすがです。
100分近いストーリーながら、見ていた子どもも飽きずに見ていてさすがピクサーだと関心。
ただ、ちょっとだけ不満どころも。
1つ目はチャールズ・マンツ殺さないで欲しかったなぁというところ。
確かに、ケヴィンに対して悪いことをしたとは思うけれどもだからって殺すことはないだろうと。
(よく考えたら他の冒険家も数人殺してるのか…)
風船がいくつかついて落ちているのであれで浮いて死にませんという説明はあるかと思いますが。。
それなら、もう少し多めに風船つけてあげようよ!とか思いました。
2つ目はこれは僕は一切気になりませんでしたが現実からはかけ離れすぎているなぁと。
積乱雲を突っ来ていくシーンで、隣の隣に座っている女性が「よく風船割れないねぇ」とか言ってるのを聞いて
「もう見なくていいからとっとと帰ってくれないかな」と思ったりしましたがそういうシーンが結構多い。
とはいえ、そこで突っ込むと「いや、風船で家飛ばないからwww」とか、
「ラッセルあんな勢いで岩場にぶつかったら普通死ぬよね」とか数え切れないぐらい突っ込む必要が出てくるワケで
そこは冒頭の風船シーン(販売する風船を固定している台が飛びそうになるシーン)で「もうこれは現実ではないですよ」と考えるべきでしょう。
もしくは、カールじいさんの前の短編アニメーションで「これはアニメーションね!」と頭を切り替えるべきかなと。
なので、そういう子どもの心で映画が見れる人と一緒に見に行くべきだし、
ワンピースでもウルトラマンでもない子どもがたくさん見にくるような映画なので見る環境は選んだほうがいいかなと。
クレジットが流れているところでガヤガヤ騒ぎながら出て行く家族連れが多くもう映画館来るなよとか
ポテトチップスをガシャガシャ食べたりするカップルがいて家で食べろやとか、
映画と関係ない感想を抱かざるを得なかったのがちょっと残念でした。
とはいえ、最初から最後まで楽しめるいい映画だったと思います。
たぶん映画館で見る今年最後の映画だと思いますが、これで終えることができてよかったなぁとしみじみ。
のだめとかで終わったら死んでも死にきれないでしょう。(たぶん。)
もう一回映画館で見てもいいかなと思いました。大変オススメです。